NY株式サマリー(19日)=ダウ、11日ぶり小幅反発 S&P500とナスダックが3日続落

市場概況
◆ダウ平均:42342.24 +15.37 +0.04%
◆S&P500:5867.08 -5.08 -0.09%
◆NASDAQ:19372.77 -19.92 -0.10%

ダウが11日ぶりに小幅反発 金利上昇が続きS&P500とナスダックが3日続落

 19日のNY株式相場は高安まちまち。前日の急落の反動で上昇してスタートしたものの、米国債利回りの上昇が続いたことで時間とともに売りが優勢となった。前日に1123ドル安と急落したダウ平均は朝方に460ドル高まで上昇したが、15.37ドル高(+0.04%)と上昇幅を縮小して終了。わずかながら11営業日ぶりの反発となった。S&P500も一時1.08%高まで上昇したが、0.09%安で終了し、ナスダック総合は1.19%高まで上昇後、0.10%安で終了。ともに小幅ながら3日続落となった。

 前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では政策金利が予想通り0.25%引き下げられたものの、2025年の利下げ回数の見通しは前回予想の4回から2回に修正された。米10年債利回りは前日の4.498%から一時4.594%まで上昇し、4.566%で終了した。一方、センチメントはやや改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の27.62ポイントから24.09ポイントに低下した。

 S&P500の11セクターは公益、金融、ITなど4セクターが上昇したが、不動産の1.69%安を筆頭に素材、エネルギー、生活必需品、ヘルスケアなど7セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄はボーイングが2.56%高となったほか、アメリカン・エキスプレス、ビザ、エヌビディア、アマゾンなど8銘柄が1%超上昇したが、ホーム・デポ、ユナイテッドヘルス、シェブロンが2%超下落し、シャーウィン・ウィリアムズも1%超下落した。決算発表銘柄はダーデン・レストランツが14.74%高と急伸したほか、アクセンチュアが7.06%高、カーマックスが3.45%高となった。

 引け後の動きでは利益が予想を上回ったフェデックスが時間外で8%超上昇した。ナイキも決算が予想を上回り、時間外で一時10%超上昇したが、その後は終値付近でのもみ合いとなった。

(小針)


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