NY株式サマリー(17日)=ダウ267ドル安と9日続落 1978年以来の長期続落

市場概況
◆ダウ平均:43449.90 -267.58 -0.61%
◆S&P500:6050.61 -23.47 -0.39%
◆NASDAQ:20109.06 -64.83 -0.32%

 17日のNY株式相場は下落。翌日に米連邦公開市場委員会(FOMC)結果公表を控えて様子見姿勢が強まる中、11月小売売上高が予想を上回る強い結果となり、先行きの利下げを巡る不透明感が強まったことも投資家心理の悪化につながった。ダウ平均は小幅安でスタートすると、一時381ドル安まで下落し、267.58ドル安(-0.61%)の43449.90ドルで終了。1978年以来となる9営業日続落となった。S&P500も終日マイナス圏で推移し、0.39%安と反落して終了。前日に取引時間中と終値の史上最高値を更新したナスダック総合も0.32%安と3日ぶりに反落した。

 S&P500の11セクターは一般消費財が唯一上昇し、資本財、エネルギー、金融、コミュニケーション、不動産など10セクターが下落した。ダウ平均採用銘柄ではユナイテッドヘルスが2.60%安、ゴールドマン・サックスが1.99%安となり、2銘柄でダウ平均を151ドル余り押し下げた。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の14.69ポイントから15.87ポイントに上昇した。

 寄り前に発表された11月小売売上高は前月比+0.7%と予想の+0.5%を上回り、10月分も+0.4%から+0.5%に上方修正された。前年比では+3.80%と10月分改定値の+2.90%から伸びが加速した。強い小売売上高を受けて米10年債利回りは前日の4.399%から一時4.442%まで上昇したが、4.395%と前日比わずかに低下して終了した。CMEのフェドウォッチ・ツールの12月FOMCでの利下げ確率は前日の98%から97%へとわずかな低下にとどまったが、一部では利下げが不要との見方や、2025年の利下げペースが緩やかになるとの見方も強まった。

(小針)


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