NYマーケットダイジェスト・13日 株まちまち・金利上昇・円安

スポット
(13日終値)
ドル・円相場:1ドル=153.65円(前営業日比△1.02円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=161.37円(△1.59円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0501ドル(△0.0033ドル)
ダウ工業株30種平均:43828.06ドル(▲86.06ドル)
ナスダック総合株価指数:19926.73(△23.89)
10年物米国債利回り:4.39%(△0.06%)
WTI原油先物1月限:1バレル=71.29ドル(△1.27ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2675.8ドル(▲33.6ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
11月米輸入物価指数
(前月比)   0.1%     0.1%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は5日続伸。欧州時間に伝わった「日銀は来週18−19日に開く金融政策決定会合で、政策金利引き上げの見送りを検討している」「米経済の先行きに不透明感が高まっているうえ、春闘の賃上げ動向を確認したい考えで、利上げを急ぐ必要はないとの判断に傾きつつある」との観測報道をきっかけに全般円売りが優勢となった。
 一方、17−18日の米連邦公開市場委員会(FOMC)では0.25%の利下げ実施がほぼ織り込まれており、今後の米利下げペースが緩やかになるとの見方から米長期金利が上昇基調を強めるとドル買いも広がった。2時30分過ぎには一時153.80円と11月26日以来の高値を更新した。
 なお、米長期金利の指標となる米10年債利回りは一時4.4046%前後と11月22日以来の高水準を付けた。

・ユーロドルは6日ぶりに反発。欧州中央銀行(ECB)の利下げ観測を背景に足もとで相場下落が続いていただけに、週末を控えたポジション調整目的のユーロ買い・ドル売りが先行した。ユーロ円やユーロポンドの上昇につれた買いも入ると、22時過ぎに一時1.0524ドルと日通し高値を付けた。
 ただ、前日の高値1.0531ドルが目先レジスタンスとして意識されると伸び悩んだ。米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いも出て、一時1.0482ドル付近まで下押しした。
 なお、ユーロポンドは一時0.8322ポンドまで上昇した。欧州時間発表の10月の英国内総生産(GDP)や英鉱工業生産、英貿易収支が軒並み予想を下回ったことで、英経済の先行き不透明感が高まりユーロ買い・ポンド売りが進んだ。

・ユーロ円は反発。日銀の年内利上げ観測後退を受けた円売りが優勢となり、22時過ぎに一時161.56円と11月26日以来の高値を付けた。ユーロドルの伸び悩みにつれた売りが出ると160.97円付近まで値を下げたものの、下押しは限定的。2時前には161.50円付近まで再び強含んだ。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は7日続落。買い先行で始まったものの、米長期金利の上昇が相場の重しとなり下げに転じた。ただ、主力株の一部には押し目買いなどが入ったため、下値も限定的だった。
 一方、ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は小反発。決算内容が好感された半導体のブロードコムが24%を超す大幅高となった。

・米国債券相場で長期ゾーンは5日続落。17−18日のFOMCでの0.25%利下げ実施はほぼ織り込まれた。今後の米利下げペースが緩やかになるとの見方からこの日も売りが優勢となり、利回りは一時4.4046%前後と11月22日以来の高水準を付けた。

・原油先物相場は反発。産油国のロシアとイランに対する制裁報道で、原油の供給混乱を招くとの観測が広がり原油先物は反発して引けた。また、中国の需要拡大期待も引き続き原油価格の支えになった。

・金先物相場は続落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが先月22日以来の水準まで上昇したことで、金利のつかない金先物は上値が重く続落して引けた。また、総じてドルが堅調な動きを見せたことで、ドルで取引される金先物は割高感となったことも重し。

(中村)


OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » NYマーケットダイジェスト・13日 株まちまち・金利上昇・円安