スポット
(12日終値)
ドル・円相場:1ドル=152.63円(前営業日比△0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.78円(▲0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0468ドル(▲0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:43914.12ドル(▲234.44ドル)
ナスダック総合株価指数:19902.84(▲132.05)
10年物米国債利回り:4.33%(△0.06%)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.02ドル(▲0.27ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2709.4ドル(▲47.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら4日続伸。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことが分かると円買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時151.81円と日通し安値を付けた。
ただ、同時に発表された11月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことからドル売りでの反応は一時的となり、そのあとは底堅く推移した。米30年債入札が「低調」と受け止められると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3356%前後と11月25日以来の高水準を更新。全般ドル買いが優勢となり、6時30分過ぎには152.69円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは5日続落。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で政策金利を0.25%引き下げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明では前回までの「必要な限り金利を制限的に維持する」との文言を削除し、インフレ見通しを引き下げた。22時30分前には一時1.0470ドルまで値を下げた。
ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「基調的なインフレ率は2%へ回帰する軌道にある」「成長見通しのリスクは下サイド」「インフレに関してはまだミッションは達成されていない」と述べた一方、「ECBはデータに依存し、会合ごとに決定する」と従来の説明を繰り返し、先行きの利下げについては示唆を与えなかった。
2日の安値1.0461ドルが目先サポートとして意識されるといったんは買い戻しが優勢となり、24時過ぎに1.0521ドル付近まで下げ渋ったが、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると1.0464ドルの本日安値まで押し戻された。その後の戻りも鈍かった。
・ユーロ円は4日ぶりに反落。23時過ぎに一時159.12円と日通し安値を付けたものの、24時前には160.24円付近まで下げ渋った。ただ、そのあとは米金利の動向に連れたドル相場となったことで、ユーロ円は方向感がなく159円後半でのもみ合いに終始した。
・米ドルカナダドルは一時1.4228カナダドルと2020年4月以来約4年8カ月ぶりの高値を付けた。米金利上昇に伴う米ドル買いが入ったほか、米加間の通商摩擦懸念を背景にカナダドル売りが進んだ。なお、一部通信社が報じたところによると「カナダ政府はトランプ次期大統領が関税を課した場合にはウランと石油に輸出税を導入することを検討している」もよう。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続落。米長期金利が上昇したことで、このところ上昇が目立っていた高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが出た。また、前日に急落したユナイテッドヘルス・グループはこの日も軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を105ドル程度押し下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。前日に初めて2万台に乗せ、史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことを受けて買いが先行したものの、同時に発表された11月米PPIが予想を上回ると次第に売りが優勢に。30年債入札が「低調」と受け止められたことも相場の重しとなり、利回りは一時4.3356%前後と11月25日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は4日ぶりに反落。昨日の石油輸出国機構(OPEC)月報で2024−25年の世界石油需要見通しが下方修正されたことに続き、国際エネルギー機関(IEA)月報でも、25年の石油供給が十分との見通しが示されたことが重しになり、4日ぶりに反落して引けた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。連日上昇を続けてきたこともあり、金先物は利食い売りが優勢になった。11月米PPIが市場予想を上回り、米10年債利回りが11月26日以来の高値を付けるなど米長期金利が上昇したことや、ドルが買われたことが金先物の抑えになった。
(中村)
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ドル・円相場:1ドル=152.63円(前営業日比△0.18円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.78円(▲0.23円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0468ドル(▲0.0028ドル)
ダウ工業株30種平均:43914.12ドル(▲234.44ドル)
ナスダック総合株価指数:19902.84(▲132.05)
10年物米国債利回り:4.33%(△0.06%)
WTI原油先物1月限:1バレル=70.02ドル(▲0.27ドル)
金先物2月限:1トロイオンス=2709.4ドル(▲47.3ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は小幅ながら4日続伸。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容となったことが分かると円買い・ドル売りが先行。22時30分過ぎに一時151.81円と日通し安値を付けた。
ただ、同時に発表された11月米卸売物価指数(PPI)が予想を上回ったことからドル売りでの反応は一時的となり、そのあとは底堅く推移した。米30年債入札が「低調」と受け止められると、米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.3356%前後と11月25日以来の高水準を更新。全般ドル買いが優勢となり、6時30分過ぎには152.69円付近まで持ち直した。
・ユーロドルは5日続落。欧州中央銀行(ECB)はこの日の定例理事会で政策金利を0.25%引き下げることを決めたと発表。市場予想通りの結果となった。ただ、声明では前回までの「必要な限り金利を制限的に維持する」との文言を削除し、インフレ見通しを引き下げた。22時30分前には一時1.0470ドルまで値を下げた。
ラガルドECB総裁は理事会後の会見で「基調的なインフレ率は2%へ回帰する軌道にある」「成長見通しのリスクは下サイド」「インフレに関してはまだミッションは達成されていない」と述べた一方、「ECBはデータに依存し、会合ごとに決定する」と従来の説明を繰り返し、先行きの利下げについては示唆を与えなかった。
2日の安値1.0461ドルが目先サポートとして意識されるといったんは買い戻しが優勢となり、24時過ぎに1.0521ドル付近まで下げ渋ったが、米長期金利の上昇に伴うユーロ売り・ドル買いが出ると1.0464ドルの本日安値まで押し戻された。その後の戻りも鈍かった。
・ユーロ円は4日ぶりに反落。23時過ぎに一時159.12円と日通し安値を付けたものの、24時前には160.24円付近まで下げ渋った。ただ、そのあとは米金利の動向に連れたドル相場となったことで、ユーロ円は方向感がなく159円後半でのもみ合いに終始した。
・米ドルカナダドルは一時1.4228カナダドルと2020年4月以来約4年8カ月ぶりの高値を付けた。米金利上昇に伴う米ドル買いが入ったほか、米加間の通商摩擦懸念を背景にカナダドル売りが進んだ。なお、一部通信社が報じたところによると「カナダ政府はトランプ次期大統領が関税を課した場合にはウランと石油に輸出税を導入することを検討している」もよう。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は6日続落。米長期金利が上昇したことで、このところ上昇が目立っていた高PER(株価収益率)のハイテク株に売りが出た。また、前日に急落したユナイテッドヘルス・グループはこの日も軟調に推移し、1銘柄でダウ平均を105ドル程度押し下げた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反落。前日に初めて2万台に乗せ、史上最高値を更新したあとだけに利益確定目的の売りが出た。
・米国債券相場で長期ゾーンは4日続落。前週分の米新規失業保険申請件数が予想より弱い内容だったことを受けて買いが先行したものの、同時に発表された11月米PPIが予想を上回ると次第に売りが優勢に。30年債入札が「低調」と受け止められたことも相場の重しとなり、利回りは一時4.3356%前後と11月25日以来の高水準を付けた。
・原油先物相場は4日ぶりに反落。昨日の石油輸出国機構(OPEC)月報で2024−25年の世界石油需要見通しが下方修正されたことに続き、国際エネルギー機関(IEA)月報でも、25年の石油供給が十分との見通しが示されたことが重しになり、4日ぶりに反落して引けた。
・金先物相場は5日ぶりに反落。連日上昇を続けてきたこともあり、金先物は利食い売りが優勢になった。11月米PPIが市場予想を上回り、米10年債利回りが11月26日以来の高値を付けるなど米長期金利が上昇したことや、ドルが買われたことが金先物の抑えになった。
(中村)
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DZH Finacial Research
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