中国株サマリー(15日)

市場概況
 続落で約2週間ぶり安値、終盤に下げ幅拡大

 15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は続落。終値は前日比1.45%安の3330.73ポイントだった。深セン成分指数は2.62%安の10748.97ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆8265億3700万元だった。

 上海総合指数は中盤まで前日終値を挟んでもみ合ったが、終盤に下げ幅を拡大すると、終値は11月4日以来、約2週間ぶり安値だった。米中関係の悪化懸念が引き続き相場の重しとなったほか、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が利下げを急ぐ必要はないとの考えを明らかにしたことが嫌気された。週末を前に利益を確定する動きも強まった。国家統計局が午前に発表した10月の小売売上高は市場予想を上回ったが、10月の鉱工業生産と1−10月の固定資産投資は市場予想を下回った。セクター別では、不動産サービスが全面安となったほか、バッテリー素材や証券、風力発電設備も売られた。半面、教育や航空・空港運営、文化・メディアなどが買われた。

 A株市場では、晶澳太陽能科技(002459)や海能達通信(002583)、永輝超市(601933)の下落が目立った。半面、中国聯合網絡通信(600050)や大族激光科技産業集団(002008)が大幅高。中国国際航空(601111)や上海汽車集団(600104)も買われた。

 上海B株指数は0.23%安の276.04ポイント、深センB株指数は0.33%安の1258.54ポイント。

(小針)


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