NY株式サマリー(8日)=ダウ259ドル高 44000ドル突破 S&P500とナスダックも高値更新

市場概況
 8日のNY株式相場は上昇。今週大きく上昇したハイテク株が上値の重い展開となったものの、次期トランプ政権による減税や規制緩和策による景気回復期待が続いたほか、前日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で0.25%の利下げが決定されたことも株式相場の支援となった。ダウ平均は小幅高でスタートすると、一時427ドル高の44157.29ドルまで上昇し、259.65ドル高(+0.59%)の43988.99ドルで終了。S&P500とナスダック総合もそれぞれ0.38%高、0.09%高と4日続伸して終了、主要3指数がそろって取引時間中と終値の最高値を更新した。ダウ平均は取引時間中に初めて44000ドルを上回り、S&P500も初めて6000ポイント台を上回った。S&P500の11セクターは素材、コミュニケーション、ITの3セクターが下落した一方、公益を筆頭に不動産、生活必需品、一般消費財など8セクターが上昇した。センチメントは引き続き改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の15.20ポイントから14.94ポイントに低下し、8月19日以来の低水準となった。

 週間ではダウ平均が4.61%高、S&P500が4.66%高とともに3週ぶりに反発し、ともに2023年11月以来の大幅高を記録。ナスダック総合も5.74%高と大幅反発し、小型株指数のラッセル2000は8.57%高と大幅に2週続伸した。業種別ではS&P500の全11セクターが上昇。テスラが週間で29%上昇し、一般消費財が7.62%高となったほか、エネルギーが6.16%高となり、資本財、金融、ITも5%超上昇。一方、公益、生活必需品、素材が1%台の上昇にとどまった。

 経済指標は11月ミシガン大消費者信頼感指数速報値が73.0となり、前月分の70.5や予想の71.0を上回る強い結果となった。併せて発表された同1年先期待インフレ率速報値は2.6%と前回の2.7%から低下したが、同5年先期待インフレ率速報値は3.1%と前回の3.0%から上昇した。米10年債利回りは前日の4.343%から4.306%に低下(価格は上昇)。前日のFOMCでの追加利下げ決定や欧州債の上昇が米債の支えとなった。


(羽土)


OANDA CFD

Provided by
DZH Finacial Research

「投資を面白く、投資家を笑顔に」をスローガンに、株式や為替など様々な金融マーケットの情報を提供。 豊富な経験を持つエキスパートが多数在籍し、スピーディー且つオリジナルな視点からの情報をOANDA Labに配信しています。
会社名:株式会社DZHフィナンシャルリサーチ
所在地:東京都中央区明石町8番1号 聖路加タワー32階
商号等:【金融商品取引業者】投資助言業/【登録番号】関東財務局長(金商)907号


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » NY株式サマリー(8日)=ダウ259ドル高 44000ドル突破 S&P500とナスダックも高値更新