NYマーケットダイジェスト・4日 株安・金利低下・ドル下げ渋り

スポット
(4日終値)
ドル・円相場:1ドル=152.13円(前営業日比▲0.88円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=165.48円(▲0.29円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.0878ドル(△0.0044ドル)
ダウ工業株30種平均:41794.60ドル(▲257.59ドル)
ナスダック総合株価指数:18179.98(▲59.94)
10年物米国債利回り:4.28%(▲0.10%)
WTI原油先物12月限:1バレル=71.47ドル(△1.98ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2746.2ドル(▲3.0ドル)

※△はプラス、▲はマイナスを表す。

(主な米経済指標)
       <発表値>   <前回発表値>
9月米製造業新規受注
(前月比)   ▲0.5%     ▲0.8%・改

※改は改定値、▲はマイナスを表す。

(各市場の動き)
・ドル円は反落。米長期金利の指標となる米10年債利回りが4.26%台まで低下すると全般ドル売りが先行。市場では「米大統領選の投開票を明日5日に控える中、米共和党候補のトランプ前大統領の勝利を意識して進んでいたドル買いを巻き戻す動きが出た」との声も聞かれ、21時前に一時151.54円と日通し安値を更新した。
 ただ、10月25日の安値151.46円が目先サポートとして意識されると下げ渋る展開に。200日移動平均が位置する151.57円も重要なポイントとして意識され、3時30分過ぎには152.20円付近まで下げ幅を縮めた。米10年債利回りが4.32%台まで低下幅を縮めたことも相場を下支えした。

・ユーロドルは反発。米長期金利の大幅低下を手掛かりにユーロ買い・ドル売りが先行すると、21時過ぎに1.0915ドルと日通し高値を付けた。ただ、5日の米大統領選挙など重要イベントを控えて、積極的に上値を追う展開にはならなかった。米長期金利が低下幅を縮めると次第にユーロ売り・ドル買いが出て、6時過ぎには1.0874ドル付近まで下押しした。

・ユーロ円は小反落。ただ、NYの取引時間帯に限れば165.50円を挟んだ狭いレンジ取引に終始した。ドル円とユーロドルの値動きの影響を同時に受けたため、相場は大きな方向感が出なかった。

・米国株式市場でダウ工業株30種平均は反落。5日の米大統領選挙や6−7日の米連邦公開市場委員会(FOMC)など、重要イベントを前に持ち高調整目的の売りが優勢となった。ゴールドマン・サックスやJPモルガン・チェースなど金融株が下げたほか、指数を構成する30銘柄から除外されることが決まったインテルとダウの下げが目立った。
 ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数も反落。ダウ平均に採用が決まったエヌビディアが買われたものの、終盤伸び悩んだ。

・米国債券相場で長期ゾーンは大幅反発。米大統領選の投開票を明日5日に控える中、ポジション調整目的の買いが入った。

・原油先物相場は4日続伸。石油輸出国機構(OPEC)と非加盟国のロシアなど主要産油国で構成する「OPECプラス」が3日、自主減産の縮小を12月末まで延期することで合意。週明けのこの日は需給の引き締まりを意識した買いが入った。

・金先物相場は3日続落。5日の米大統領選挙や6−7日のFOMCを控えて様子見ムードが強まり、狭い値幅内でのもみ合いに終始した。

(中村)


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