中国株サマリー(29日)

市場概況
3日ぶり反落、節目の3300ポイント割れ 石炭株が全面安

 29日の中国本土株式市場で、上海総合指数は3営業日ぶりに反落。終値は前日比1.08%安の3286.41ポイントだった。深セン成分指数は1.33%安の10543.33ポイントと3営業日ぶりに反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆621億1000万元だった。

 上海総合指数は小高く寄り付き、序盤は前日終値を挟んで一進一退。中盤に下げ幅を広げて心理的節目の3300ポイントを割り込み、結局この日の安値圏で引けた。前日終値は国慶節連休明けの10日以来の高値だっただけに、利益を確定する売りが出て指数を押し下げた。週内に中国の製造業購買担当景気指数(PMI)やADP全米雇用リポートの発表を控え、持ち高を整理する動きもあったもよう。セクター別では、石炭が全面安のほか、鉄鋼、医薬品関連、航空宇宙、酒造が下げた。一方、貴金属や教育の一角が上げた。

 A株市場では晶澳太陽能科技(002459)、TCL中環新能源科技(002129)、隆基緑能科技(601012)など太陽光発電関連の下げがきつい。製鉄のアンガン・スチール(000898)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(601100)、化学大手の万華化学集団(600309)も売られた。石油株のペトロチャイナ(601857)とシノペック(600028)はともに続落した。半面、テック株の欧菲光集団(002456)、海能達通信(002583)、浙江水晶光電科技(002273)、曙光信息産業(603019)が制限値幅の上限(ストップ高)まで買われた。小売り大手の永輝超市(601933)もストップ高を付けた。

 上海B株指数は0.96%安の278.23ポイント、深センB株指数は1.47%安の1239.84ポイントとともに3営業日ぶりに反落した。


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