香港株サマリー(28日)

市場概況
小幅続伸、中国景気刺激策に期待 不動産株に買い

 週明け28日の香港株式市場で、ハンセン指数は小幅に続伸。終値は前営業日比0.04%高の20599.36ポイントだった。中国企業指数は0.08%高の7391.22ポイント。メインボードの売買代金は概算で1363億2000万HKドル。

 ハンセン指数は小高く寄り付いた後、前場は前週末終値を挟んで一進一退。前週末の米ハイテク株高と中国の景気刺激策が投資家心理を支え、後場はプラス圏を推移した。もっとも、米長期金利の上昇が重荷となり、前週末終値をかろうじて上回って引けた。セクター別では必需消費財、不動産・建設が上げた半面、情報技術、医療・ヘルスケアが下げた。

 ハンセン指数構成銘柄では、不動産株の龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)、恒隆地産(00101)、華潤置地(01109)が高い。スマートフォン部品メーカーの舜宇光学科技(02382)、自動車販売の中升集団(00881)、カジノ運営のサンズ・チャイナ(01928)と銀河娯楽(00027)は続伸。ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)、華潤ビール(00291)も買われた。半面、前週末に高かった信義光能(00968)、東方海外(00316)、小米集団(01810)が下落。中国石油メジャーのペトロチャイナ(00857)、シノペック(00386)、CNOOC(00883)は続落した。この日2024年7−9月期決算を発表する無錫薬明康徳新薬開発(02359)も下落した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.79%高の4574.07ポイントと続伸。電気自動車の小鵬汽車(09868)と蔚来集団(09866)が大幅に反発した。ライブコマースの東方甄選(01797)、動画プラットフォームのビリビリ(09626)も大幅高。一方、白物家電の海爾智家(06690)、パソコン大手のレノボグループ(00992)が売られた。


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