香港株サマリー(23日)

市場概況
続伸、中国政策に期待、太陽光発電関連が高い

 23日の香港株式市場で、ハンセン指数は続伸。終値は前日比1.27%高の20760.15ポイントだった。中国企業指数は1.56%高の7478.23ポイント。メインボードの売買代金は概算で1926億4000万HKドル。

 ハンセン指数は小高く寄り付き、序盤に上げ幅を急拡大。中国当局による資本市場支援策や財政出動への期待が続くなか、中国本土市場で相場が午前に上昇し、投資家心理を強気に傾けた。ただ、20日移動平均線(大引け時点で)付近では伸び悩んだ。太陽光発電の関連銘柄が買いを集め、相場上昇の一因となった。米商務省が米ルートロン社の要請を受け、太陽電池にかける制裁関税の一部を取り消す検討に入ったと伝わった。セクター別では一般消費財と工業、情報技術が買われた半面、公共事業が軟調だった。

 ハンセン指数構成銘柄では、大型ネット株の美団(03690)、保険株の中国人寿保険(02628)と中国平安保険(02318)が大きく買われ、相場を押し上げた。太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)は12%超高。2024年7−9月期の小売売上高を前日大引け後に発表した周大福珠宝(01929)も大幅に続伸した。自動車株の吉利汽車(00175)と理想汽車(02015)の上昇が目立った。半面、朝方に第三者割当増資計画を明らかにした華潤電力控股(00836)が大幅に反落した。スポーツ用品の李寧(02331)も安い。24年7−9月期の「李寧」ブランド売り場の小売売上高が前年同期で1桁台半ばの減少だった。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.86%高の4605.62ポイントと続伸。電気自動車を手掛ける小米集団(01810)と小鵬汽車(09868)、オンライン旅行会社の同程旅行(00780) が高い。一方、スマートフォン部品メーカー舜宇光学科技(02382)、白物家電の海爾智家(06690)が反落した。


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