中国株サマリー(18日)

市場概況
大幅反発で3200ポイント回復、追加利下げの予告などを好感

 18日の中国本土株式市場で、上海総合指数は大幅に反発。終値は前日比2.91%高の3261.56ポイントだった。深セン成分指数は4.71%高の10357.68ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆976億7600万元だった。

 上海総合指数は前日終値を挟んでもみ合った後、プラス圏に浮上すると、徐々に上げ幅を拡大した。指数は心理的節目の3200ポイントを回復し、一時、3300ポイントに乗せる場面もあった。注目された7−9月期の国内総生産(GDP)は前年同期比4.6%増と市場予想を上回ったが、1−9月期では4.8%増と予想から下振れた。一方、中国人民銀行(中央銀行)の潘功勝行長が流動性などをみながら年内に預金準備率を0.25−0.5%引き下げる方針を示したほか、21日に発表される最優遇貸出金利(LPR、ローンプライムレート)についても0.20−0.25%引き下げると予告したことが好感された。セクター別では、半導体や電子化学品、バッテリー、証券が全面高となるなど、ほぼ全セクターで買いが優勢だった。半面、鉄道・道路や銀行の一角が売られた。

 A株市場では、海能達通信(002583)や欧菲光集団(002456)、北方華創科技集団(002371)、富士康工業互聯網(601138)がストップ高水準まで買われたほか、中信証券(600030)や招商証券(600999)など証券株の上昇も目立った。半面、上海浦東発展銀行(600000)や中国農業銀行(601288)など銀行株が下げた。

 上海B株指数は2.44%高の271.88ポイント、深センB株指数は2.06%高の1232.20ポイント。


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