NY株式サマリー(17日)=ダウ161ドル高と続伸し最高値を更新 S&P500も一時、最高値を更新

市場概況
◆ダウ平均:43239.05 +161.35 +0.37%
◆S&P500:5841.47 -1.00 -0.02%
◆NASDAQ:18373.61 +6.53 +0.04%

 17日のNY株式相場はおおむね上昇。9月小売売上高や新規失業保険申請件数が強い結果となり米国経済のソフトランディング期待が一段と高まったことや、トラベラーズなどの決算発表銘柄の上昇が相場を押し上げた。ダウ平均は161.35ドル高(+0.37%)と2日続伸し、連日で終値の最高値を更新。一時、212ドル高まで上昇し、2日ぶりに取引時間中の史上最高値も更新した。S&P500は一時0.62%高まで上昇し、3日ぶりに取引時間中の史上最高値を更新したが、終値では0.02%安とわずかに反落して終了。ハイテク株主体のナスダック総合は0.95%高まで上昇後、0.04%高と小幅に2日続伸して終了した。S&P500の11セクターはエネルギー、IT、金融など4セクターが上昇し、公益、コミュニケーション、不動産、ヘルスケアなど6セクターが下落。一般消費財が変わらずとなった。ITでは、エヌビディアが一時3.81%高となり上場来高値を更新したが、0.89%高と上昇幅を縮小して終了した。センチメントは改善。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の19.58ポイントから19.11ポイントに低下した。

 寄り前に発表された9月小売売上高は前月比+0.4%と8月の+0.1%から上昇し、予想の+0.3%を上回った。新規失業保険申請件数も24.1万件と、予想の26万件を下回る強い結果となったことで、個人消費や労働市場の堅調ぶりを示す結果となった。強い経済指標を受けて米10年債利回りは前日の4.016%から4.092%に上昇。CMEのフェドウォッチ・ツールの11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.25%の利下げ確率は前日の94%から88%に低下し、政策金利据え置き確率は6%から12%に上昇した。

 引け後の動きでは予想を上回る決算を発表したネットフリックスとインテューイティブ・サージカルがともに時間外で5%超上昇した。


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