香港株サマリー(17日)

市場概況
4日続落、3週間ぶり安値 終盤には一時20000ポイント割れ

 17日の香港株式市場で、ハンセン指数は4日続落。終値は前日比1.02%安の20079.10ポイントだった。中国企業指数は1.22%安の7179.44ポイント。メインボードの売買代金は概算で1912億5000万HKドルだった。

 ハンセン指数は高く寄り付いた後、序盤に上げ幅を2%超に広げた。中国当局の不動産政策に関する記者会見を前に、政策期待が高まった。ただ、記者会見の内容を受けて指数は下向きに転じ、後場に入るとマイナス圏に沈んだ。終盤には心理的節目の20000ポイントを割り込む場面もあったが、かろうじて同節目を守って引けた。終値ベースで9月26日以来、3週間ぶりの安値を更新した。住宅都市農村建設部の倪虹部長は記者会見で銀行融資に適していると認めた不動産プロジェクト一覧の「ホワイトリスト」向けの融資規模を年内に4兆元に引き上げるなどと表明したが、目新しいものに乏しく、期待外れだったとの見方が広がった。

 ハンセン指数構成銘柄では、本土不動産関連の龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)、華潤置地(01109)が急反落。民営ガラス大手の信義ガラス(00868)、医薬品ネット通販の阿里健康(00241)、香港不動産株の恒隆地産(00101)、新興自動車メーカーの理想汽車(02015)なども下げがきつい。半面、製薬会社の翰森製薬(03692)、香港公益株の電能実業(00006)、スマートフォン大手の小米集団(01810)などが買われた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.19%安の4349.77ポイントと4日続落。阿里健康、ウェイボー(09898)、蔚来集団(09866)、理想汽車が下落率上位。上昇は金蝶国際ソフト(00268)、小米集団、センスタイム(00020)、SMIC(00981)の4銘柄のみだった。

(川畑)


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