香港株サマリー(16日)

市場概況
3日続落、方向感欠く 京東健康とJDドットコムが安い

 16日の香港株式市場で、ハンセン指数は3日続落。終値は前日比0.16%安の20286.85ポイントだった。中国企業指数は0.14%安の7267.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で2083億6000万HKドルだった。

 ハンセン指数は安く始まった後、前日終値を挟んで一進一退。前日の米株安を受けた売りが出る半面、中国政府が打ち出す景気刺激策に期待する買いが入り、相場の方向感を欠いた。中国景気の先行き不安がくすぶるなか、中国の7−9月期国内総生産(GDP)や9月の小売売上高、鉱工業生産などが18日に発表されるとあって、投資家が積極的な買いを手控えたもよう。もっとも、中国政府が17日の記者会見で「不動産市場の平穏で健全な発展に関する状況」を紹介すると伝わり、関連銘柄を物色する動きが一定の下支えとなった。セクター別ではエネルギー、一般消費財が軟調だった一方で、不動産・建設、素材が買いを集めた。

 ハンセン指数構成銘柄では、前日買われた医薬品ネット通販の京東健康(06618)が大幅安。同社親会社のJDドットコム(09618)も安い。カジノ運営の銀河娯楽(00027)、スマートフォン部品の舜宇光学科技(02382)、医薬品受託開発の薬明生物技術(02269)、ビール大手のバドワイザーAPAC(01876)は続落した。 一方、不動産開発の龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)、華潤置地(01109)、恒基兆業地産(00012)が大きく買われた。アルミメーカーの中国宏橋(01378)、金鉱大手の紫金鉱業集団(02899)、銀行株の招商銀行(03968)は反発した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は1.09%安の4402.37ポイントと3日続落。ゲーム・オフィスソフト大手のキングソフト(03888)、ショート動画の快手科技(01024)が売られた。電気自動車メーカーは小鵬汽車(09868)が下落、蔚来集団(09866)が上昇と明暗を分けた。ライブコマースの東方甄選(01797)は7営業日ぶりに反発した。

(川畑)


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