中国株サマリー(15日)

市場概況
大幅反落、半月ぶり安値 人民元相場の下落を嫌気

 15日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比2.53%安の3201.29ポイントだった。深セン成分指数は2.53%安の10066.52ポイントと反落。上海、深セン両市場の売買代金は概算で1兆6347億8000万元だった。

 上海総合指数は安く始まった。序盤に小高くなる場面があったが、すぐに切り返すと一本調子で下げ幅を拡大。結局この日の安値で引け、終値は9月27日以来およそ半月ぶりの安値だった。大幅な米利下げ観測が後退して外為市場で人民元売り・ドル買いが続くなか、元安に伴う資金流出を警戒する売りが膨らんだ。オンショア人民元(CNY)は前週末に1米ドル=7.06元に上昇していたが、きょう7.11元を割り込んだ。中国人民銀行(中央銀行)が設定したきょうの人民元相場の基準値は1米ドル=7.1192元で、9月19日以来およそ1カ月ぶりの元安・ドル高水準だった。また、14日発表の9月の米ドル建て輸出・輸入と人民元建て貸付残高の前年同月比伸び率がそろって市場予想を下回り、投資家心理を冷やした。

 セクター別ではバッテリー素材が全面安のほか、採掘、証券、石炭、自動車、が大きく売られた。一方、ゲームが逆行高。

 A株市場では、アルミ大手の中国アルミ(601600)、インフラ建設の中国交通建設(601800)、バスメーカーの宇通客車(600066)が大幅安。白酒大手の瀘州老窖(000568)、家電大手の海信家電集団(000921)、油圧シリンダーメーカーの江蘇恒立液圧(601100)は続落した。半面、スーパーマーケット運営の永輝超市(601933)が続伸。特殊用途無線の海能達通信(002583)はストップ高を付けた。

 上海B株指数は0.80%安の272.39ポイント、深センB株指数は1.16%安の1212.16ポイントとともに反落した。


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