中国株サマリー(9日)

市場概況
11日ぶりに大幅反落、利益確定売り膨らむ

 9日の中国本土株式市場で、上海総合指数は11営業日ぶりに大幅に反落。終値は前日比6.62%安の3258.86ポイントだった。深セン成分指数は8.15%安の10557.81ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で2兆9398億2200万元だった。

 上海総合指数は終始軟調に推移した。安く寄り付いた後に心理的節目の3400ポイントを割り込み、前引けにかけて下げ幅を拡大。前日まで大幅に10営業日続伸した後とあって、利益確定売りが膨らんだ。国務院新聞弁公室が12日に記者会見を開き、財政部の藍仏安部長が出席して「カウンターシクリカル(景気変動を抑える)な財政政策の強化と経済の質の高い成長の推進」について説明するとの報道を受けて後場には戻す場面もあったが、3400ポイント付近で伸び悩むと再び下向きに転じた。結局、この日の安値圏で取引を終えた。

 セクター別では、ゲーム、文化・メディア、風力発電設備、バッテリー素材、自動車サービスが全面安となるなど、ほぼ全セクターで売りが優勢だった。

 A株市場では、保険大手の中国人寿保険(601628)、中国太平洋保険(601601)、不動産開発の保利発展控股集団(600048)、万科企業(000002)、インフラ建設の中国交通建設(601800)、小売りの中国旅遊集団中免(601888)、永輝超市(601933)、王府井集団(600859)、重機メーカーの中聯重科(000157)などがストップ安。半面、証券会社の招商証券(600999)や、テック株の曙光信息産業(603019)、海能達通信(002583)、紫光国芯微電子(002049)などが逆行高を演じた。

 上海B株指数は4.08%安の269.06ポイント、深センB株指数は5.13%安の1213.43ポイントだった。


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