NY株式サマリー(8日)=ダウ126ドル高と反発 S&P500は最高値に接近

市場概況
◆ダウ平均:42080.37 +126.13 +0.30%
◆S&P500:5751.13 +55.19 +0.97%
◆NASDAQ:18182.92 +259.01 +1.45%

 8日のNY株式相場は反発。前日の株価下落の要因となった原油相場が大幅に反落したことや、米10年債利回りの上昇が一服したことでセンチメントがやや改善した。前日に398ドル安となったダウ平均は79ドル安まで下落する場面もあったが、174ドル高まで上昇し、126.13ドル高(+0.30%)と反発して終了。S&P500は一時、1.08%高まで上昇し、0.97%高で終了。終値の過去最高値まで0.20%に迫った。ハイテク株主体のナスダック総合も1.56%高まで上昇し、1.45%高で終了した。

 S&P500の11セクターはITの2.12%高を筆頭に、コミュニケーション、一般消費財、生活必需品など9セクターが上昇し、エネルギー、素材の2セクターが下落。ITではエヌビディアが4.05%高、ブロードコムが3.23%高となったほか、マイクロソフトとアップルも1%超上昇。コミュニケーションではネットフリックスが2.83%高となり、メタも1.39%高となった。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の22.64ポイントから21.42ポイントに低下した。

 中東情勢の緊迫化が引き続き意識されたものの、NY原油先物は4.63%安と6日ぶりに大幅反落した。米10年債利回りは大幅利下げ期待の後退を受けて前日の4.026%から一時4.057%と8月1日以来の水準まで上昇したが、その後は、翌日以降の米連邦公開市場委員会(FOMC)議事要旨や9月消費者物価指数(CPI)の発表を控えた持ち高調整の動きが強まり、4.0139%と前日比で小幅に低下して終了した。

(小針)


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