香港株サマリー(8日)

市場概況
3日ぶり大幅反落で21000ポイント割れ、龍湖集団は20%超安

 8日の香港株式市場で、ハンセン指数は3営業日ぶりに大幅反落。終値は前日比9.41%安の20926.79ポイントだった。中国企業指数は10.17%安の7483.67ポイント。メインボードの売買代金は概算で6204億3000万HKドルと過去最高を記録した。

 ハンセン指数は終日マイナス圏で軟調に推移した。心理的節目の23000ポイントを下回って寄り付いた後、徐々に下げ幅を拡大すると、終値で21000ポイントを下回り、9月27日以来の安値を付けた。指数は前日に約2年7カ月ぶりの高値水準を付けた後とあって、利益確定の売りが相場の重しとなった。また、中国の国家発展改革委員会が8日午前に開いた記者会見では、超長期特別国債の発行の継続や商品住宅の在庫解消を加速する方針などが示されたが、具体策に乏しく、相場への影響は限定的だった。

 ハンセン指数構成銘柄では、美団(03690)が15%超下げたほか、アリババ集団(09988)やテンセント(00700)が8%超下げ、指数を押し下げた。龍湖集団(00960)や中国人寿保険(02628)が20%超下げたほか、中国蒙牛乳業(02319)や華潤万象生活(01209)、SMIC(00981)などの下落も目立った。ハンセン指数構成銘柄で上昇した銘柄はなかった。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は12.82%安の4695.81ポイント。指数を構成する全銘柄が下落し、衆安在線財産保険(06060)や華虹半導体(01347)、センスタイム(00020)は下落率が20%を超えた。

(山下)


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