NY株式サマリー(4日)=ダウ341ドル高と反発し最高値更新 強い雇用統計を好感

市場概況
◆ダウ平均: 42352.75 +341.16 +0.81%
◆S&P500: 5751.07 +51.13 +0.90%
◆NASDAQ: 18137.85 +219.37 +1.22%

 4日のNY株式相場は反発。注目された9月雇用統計で非農業部門雇用者数が25.4万人増と予想の14.0万人増を大幅に上回ったほか、失業率も前月の4.2%から横ばい予想に反して4.1%に低下したことでソフトランディング期待が高まった。強い雇用統計を受けて大幅追加利下げ期待が後退したことで売りに押される場面もあったが、再び買い直され主要3指数がそろってほぼ高値引けとなった。ダウ平均は上昇してスタート後、39ドル安まで下落したが、341.16ドル高(+0.81%)の42352.75ドルで終了。9月30日以来、4日ぶりに終値の過去最高値を更新した。S&P500とナスダック総合も上昇してスタート後、前日終値付近まで下落したが、それぞれ0.90%高、1.22%高と反発して終了した。S&P500の11セクターは金融の1.64%高を筆頭に、一般消費財、コミュニケーション、エネルギー、ITなど9セクターが上昇し、不動産、公益の2セクターが下落。センチメントは改善し、投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の20.49ポイントから19.21ポイントに低下した。

 週間ではダウ平均が0.09%高、S&P500が0.22%高、ナスダック総合が0.10%高と3指数がそろって小幅ながら4週続伸。セクター別ではエネルギーが7.01%高となったほか、コミュニケーション、公益、金融など6セクターが週間で上昇し、素材、不動産、生活必需品など5セクターが下落した。

 強い雇用統計を受けてソフトランディング期待が高まった一方、年内の大幅追加利下げ期待は後退した。CMEのフェドウォッチ・ツールの11月米連邦公開市場委員会(FOMC)での0.50%の利下げ確率は前日の32%から0%に低下。0.25%の利下げ確率が93%となり、据え置き確率が前日の0%から7%に上昇した。


(羽土)


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