香港株サマリー(4日)

市場概況
 反発、2年7カ月ぶり高値 半導体株に買い

 4日の香港株式市場で、ハンセン指数は反発。終値は前日比2.82%高の22736.87ポイントだった。中国企業指数は3.06%高の8077.98ポイント。メインボードの売買代金は概算で2615億2000万HKドル。

 ハンセン指数は中東情勢を警戒する売りに押されて安く始まったが、朝方に上げへ転じた。中盤は伸び悩んだものの終盤に上げ幅を広げ、終値ベースで2022年3月1日以来およそ2年7カ月ぶりの高値を付けた。中国の景気刺激策に対する期待が根強いほか、個別に材料の出た銘柄に買いが入った。米エヌビディアのジェンスン・フアン最高経営責任者(CEO)が人工知能(AI)向け半導体の需要が非常に強いとの見方を示し、関連銘柄の買いが膨らんだ。

 ハンセン指数構成銘柄では、前日売られた半導体ファウンドリーのSMIC(00981)が30%近く上昇。欧米事業の一部売却を検討中と伝わった薬明生物技術(02269)と無錫薬明康徳新薬開発(02359)は急反発した。ガラス大手の信義ガラス(00868)、生保大手の中国人寿保険(02628)、製薬の石薬集団(01093)と中国生物製薬(01177)も大幅高。半面、東方海外(00316)が大幅に続落。ニット衣料大手の申洲国際集団(02313)、香港不動産開発の恒隆地産(00101)も売られた。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は4.99%高の5227.13ポイントと大幅に反発。SMICと同業の華虹半導体(01347)が29.63%高と急伸した。画像認識システムのセンスタイム(00020)、企業向けクラウドの金蝶国際ソフト(00268)も高い。一方、新興電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)と小鵬汽車(09868)が小幅に続落した。

(小針)


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