NY株式サマリー(3日)=ダウ184ドル安と反落 中東情勢への警戒感が重し

市場概況
◆ダウ平均: 42011.59 -184.93 -0.44%
◆S&P500: 5699.94 -9.60 -0.17%
◆NASDAQ: 17918.476 -6.65 -0.04%

 3日のNY株式相場は反落。イスラエルのイランに対する報復への警戒感が強まりセンチメントが悪化する中、翌日の9月雇用統計の発表を控えた様子見姿勢も強まった。ダウ平均は終日マイナス圏で推移し、184.93ドル安(-0.44%)と反落して終了。一時、348ドル安まで下落する場面もあった。S&P500はエヌビディア(+3.37%)の上昇が支えとなり小幅に上昇する場面もあったが、0.17%安で終了し、ハイテク株主体のナスダック総合も0.04%安とわずかに反落して終了した。S&P500の11セクターはNY原油が5%超上昇したことを好感したエネルギーが1.58%高となったほか、IT、コミュニケーションが上昇した一方、一般消費財(-1.28%)を筆頭に素材、不動産など8セクターが下落した。

 イランによるミサイル攻撃を受けたイスラエルが報復としてイランの石油施設などを攻撃することへの警戒感が強まった。原油相場が大きく上昇したことでエネルギー株などが上昇した一方、S&P500採用の503銘柄は77%の387銘柄が下落とほぼ全面安となった。センチメントは悪化。投資家の不安心理を示すVIX指数は前日の18.9ポイントから20.49ポイントに上昇し、9月6日以来の20ポイント台となった。

 経済指標は9月ISM非製造業PMIが前月の51.5から54.9に改善し、予想の51.7を上回ったが、同雇用指数が前月の50.2から48.1に悪化した。新規失業保険申請件数も22.5万件と予想の22.0万件を上回る弱い結果となった。翌日の9月雇用統計では失業率が4.2%と前月から横ばいが見込まれ、非農業部門雇用者数は14.0万人増と前月の14.2万人増からわずかに減少すると予想されている。


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