スポット
(30日終値)
ドル・円相場:1ドル=143.63円(前営業日比△1.42円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.94円(△1.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1135ドル(▲0.0027ドル)
ダウ工業株30種平均:42330.15ドル(△17.15ドル)
ナスダック総合株価指数:18189.17(△69.58)
10年物米国債利回り:3.78%(△0.03%)
WTI原油先物11月限:1バレル=68.17ドル(▲0.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2659.4ドル(▲8.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。アジア時間に一時141.65円まで売り込まれた反動でショートカバーが先行。9月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回るとさらにドル買いが進み、一時143.37円まで値を上げた。月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローも観測された。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁が「労働市場が引き続き弱ければ、0.50%の追加利下げの可能性も排除しない」と発言すると、142.95円付近まで伸び悩んだ。グールズビー米シカゴ連銀総裁も複数回の利下げの可能性を示唆した。
もっとも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「国内総生産(GDP)の下振れリスクは国内総所得(GDI)の修正によるものだが、GDIは上方修正された」と発言すると再び強含む展開に。市場では「この発言はFRBがよりタカ派的になることを示唆している」との声が聞かれ、3時30分前には一時143.91円と日通し高値を更新した。さらにパウエル氏は「経済が予想通りに進展すれば、今年はさらに2回の利下げが行われ、合計0.50%となる」と話し、市場の一部で浮上している大幅利下げ観測を否定する見解を示した。
・ユーロドルは続落。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「最近の物価指標はインフレ率が速やかに目標に戻るという我々の確信を強めるもの」「次回理事会でこれを考慮する」と述べ、追加利下げに含みを持たせると全般ユーロ売りが先行。予想を上回る米経済指標も相場の重しとなった。市場では「月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローも観測された」との指摘もあった。
その後、ボスティック氏のハト派的な発言を受けて下げ渋る場面もあったが、パウエル議長の発言が伝わると失速。3時30分前には一時1.1114ドルと日通し安値を更新している。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、11月6−7日のFOMCで0.50%の利下げを予想する確率は前週末の53.3%から35%程度まで低下した。
・ユーロ円は反発。ユーロドルの下落につれた売りが出ると159.23円付近まで値を下げたものの、ドル円の上昇に伴う買いが入ると一時160.13円と本日高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら3日続伸し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。パウエルFRB議長の発言を受けて追加の大幅利下げ観測が後退すると売りが強まり一時380ドル超下落した。ただ、米景気への楽観が続く中、引けにかけては月末に絡んだ買いが入り上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。パウエルFRB議長が「FRBは急激な利下げを急いでおらず、データに基づいて判断する」「経済が予想通りに進展すれば、今年はさらに2回の利下げが行われ、合計0.50%となる」と発言すると売りが優勢となった。
・原油先物相場は小反落。上海総合指数が8%超上昇する大幅高で引けるなど、中国の景気刺激策で原油の需要が高まる期待感で続伸して始まった。また、週末にイスラエル軍が石油輸出国機構(OPEC)参加国のイランが支援するヒスボラ等を空爆したことで、中東情勢の更なる悪化懸念による供給不安も原油先物の支えになり堅調な動きを見せていた。しかし、パウエルFRB議長がこれまでよりもタカ派寄りとも捉えられる発言をすると、対円や対ユーロなどでドルが日通し高値を更新。ドルで取引される原油先物は割高感から上げ幅を全て吐き出し僅かながら反落して引けた。
・金先物相場は続落。週末のイスラエル軍の攻撃拡大を嫌気し安全資産とさえる金先物が買われる場面もあったが、ドルが徐々に強含むと、ドルで取引される金先物価格は割高感から売りが優勢になった。
(中村)
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ドル・円相場:1ドル=143.63円(前営業日比△1.42円)
ユーロ・円相場:1ユーロ=159.94円(△1.15円)
ユーロ・ドル相場:1ユーロ=1.1135ドル(▲0.0027ドル)
ダウ工業株30種平均:42330.15ドル(△17.15ドル)
ナスダック総合株価指数:18189.17(△69.58)
10年物米国債利回り:3.78%(△0.03%)
WTI原油先物11月限:1バレル=68.17ドル(▲0.01ドル)
金先物12月限:1トロイオンス=2659.4ドル(▲8.7ドル)
※△はプラス、▲はマイナスを表す。
(各市場の動き)
・ドル円は反発。アジア時間に一時141.65円まで売り込まれた反動でショートカバーが先行。9月米シカゴ購買部協会景気指数が予想を上回るとさらにドル買いが進み、一時143.37円まで値を上げた。月末・期末のロンドン16時(日本時間24時)のフィキシングに絡んだドル買いのフローも観測された。
ただ、米連邦公開市場委員会(FOMC)で投票権を有するボスティック米アトランタ連銀総裁が「労働市場が引き続き弱ければ、0.50%の追加利下げの可能性も排除しない」と発言すると、142.95円付近まで伸び悩んだ。グールズビー米シカゴ連銀総裁も複数回の利下げの可能性を示唆した。
もっとも、パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長が「国内総生産(GDP)の下振れリスクは国内総所得(GDI)の修正によるものだが、GDIは上方修正された」と発言すると再び強含む展開に。市場では「この発言はFRBがよりタカ派的になることを示唆している」との声が聞かれ、3時30分前には一時143.91円と日通し高値を更新した。さらにパウエル氏は「経済が予想通りに進展すれば、今年はさらに2回の利下げが行われ、合計0.50%となる」と話し、市場の一部で浮上している大幅利下げ観測を否定する見解を示した。
・ユーロドルは続落。ラガルド欧州中央銀行(ECB)総裁が「最近の物価指標はインフレ率が速やかに目標に戻るという我々の確信を強めるもの」「次回理事会でこれを考慮する」と述べ、追加利下げに含みを持たせると全般ユーロ売りが先行。予想を上回る米経済指標も相場の重しとなった。市場では「月末・期末のロンドン・フィキシングに絡んだユーロ売り・ドル買いのフローも観測された」との指摘もあった。
その後、ボスティック氏のハト派的な発言を受けて下げ渋る場面もあったが、パウエル議長の発言が伝わると失速。3時30分前には一時1.1114ドルと日通し安値を更新している。
なお、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)グループがFF金利先物の動向に基づき算出する「フェドウオッチ」によると、11月6−7日のFOMCで0.50%の利下げを予想する確率は前週末の53.3%から35%程度まで低下した。
・ユーロ円は反発。ユーロドルの下落につれた売りが出ると159.23円付近まで値を下げたものの、ドル円の上昇に伴う買いが入ると一時160.13円と本日高値を付けた。
・米国株式市場でダウ工業株30種平均は小幅ながら3日続伸し、史上最高値を更新した。多くの機関投資家が運用指標とするS&P500種株価指数も過去最高値を更新した。パウエルFRB議長の発言を受けて追加の大幅利下げ観測が後退すると売りが強まり一時380ドル超下落した。ただ、米景気への楽観が続く中、引けにかけては月末に絡んだ買いが入り上げに転じた。
ハイテク株の比率が高いナスダック総合株価指数は反発。
・米国債券相場で長期ゾーンは反落。パウエルFRB議長が「FRBは急激な利下げを急いでおらず、データに基づいて判断する」「経済が予想通りに進展すれば、今年はさらに2回の利下げが行われ、合計0.50%となる」と発言すると売りが優勢となった。
・原油先物相場は小反落。上海総合指数が8%超上昇する大幅高で引けるなど、中国の景気刺激策で原油の需要が高まる期待感で続伸して始まった。また、週末にイスラエル軍が石油輸出国機構(OPEC)参加国のイランが支援するヒスボラ等を空爆したことで、中東情勢の更なる悪化懸念による供給不安も原油先物の支えになり堅調な動きを見せていた。しかし、パウエルFRB議長がこれまでよりもタカ派寄りとも捉えられる発言をすると、対円や対ユーロなどでドルが日通し高値を更新。ドルで取引される原油先物は割高感から上げ幅を全て吐き出し僅かながら反落して引けた。
・金先物相場は続落。週末のイスラエル軍の攻撃拡大を嫌気し安全資産とさえる金先物が買われる場面もあったが、ドルが徐々に強含むと、ドルで取引される金先物価格は割高感から売りが優勢になった。
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DZH Finacial Research
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