香港株サマリー(30日)

市場概況
 5日続伸、1年7カ月ぶり高値 消費財株に買い

 週明け30日の香港株式市場で、ハンセン指数は5営業日続伸。終値は前営業日比2.43%高の21133.68ポイントだった。中国企業指数は2.88%高の7509.79ポイント。メインボードの売買代金は概算で5058億3000万HKドルと、前週末に続いて過去最高を更新した。

 ハンセン指数は始値で心理的節目の2100ポイントを上回り、中盤に上昇率が4%を超える場面があった。終盤に上げ幅をやや縮めたものの、終値ベースで2023年2月13日以来およそ1年7カ月ぶりの高値を付けた。中国当局による景気刺激策と資本市場支援策を受け、中国の消費拡大に期待する買いが膨らんだもよう。27日発表の米国の8月個人消費支出(PCE)価格指数が予想から下振れしたことで米連邦準備理事会(FRB)による追加利下げ期待が高まり、買い安心感につながった。

 ハンセン指数構成銘柄では、ネット通販大手のアリババ集団(09988)とJDドットコム(09618)、それぞれの子会社の阿里健康(00241)と京東健康(06618)が大きく買われた。自動車販売の中升集団(00881)、半導体ファウンドリーのSMIC(00981)、不動産開発の恒隆地産(00101)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)は前週末比12%超上昇。宝飾品販売の周大福珠宝(01929)も続伸した。半面、香港地場株の恒基兆業地産(00012)、新世界発展(00017)、ホンコン・チャイナガス(00003)が売られた。製薬の翰森製薬(03692)は反落した。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は6.70%高の4751.81ポイントと大幅に5営業日続伸。阿里健康やライブコマースの東方甄選(01797)、ネット損保の衆安在線財産保険(06060)が大幅に続伸した。構成30銘柄のうち下落はレノボグループ(00992)だけだった。


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