中国株サマリー(11日)

市場概況
反落、7カ月ぶり安値を再び更新 リスク回避が優勢

 11日の中国本土株式市場で、上海総合指数は反落。終値は前日比0.82%安の2721.80ポイントだった。深セン成分指数は0.39%高の8105.38ポイント。上海、深セン両市場の売買代金は概算で4995億5600万元だった。

 上海総合指数は安く寄り付くと、終始マイナス圏でもみ合った。終値ベースで今年2月5日以来、およそ7カ月ぶりの安値を再び更新。中国景気の先行き不安が根強いなか、14日に小売売上高や鉱工業生産など8月の主要経済指標の発表が控えているほか、週末から中秋節の連休が始まるとあって、リスクを回避する動きが優勢だった。

 セクター別では、銀行、教育が全面安。鉄道・道路、商業・百貨店、電力なども安い。半面、バッテリー素材が全面高となったほか、バッテリー、太陽光発電設備、バイオ製品などが買われた。

 A株市場では、電力株の中国長江電力(600900)、国投電力控股(600886)、港湾運営の上海国際港務(600018)が大幅安。漢方薬の華潤三九医薬(000999)、東阿阿膠(000423)が続落。上海銀行(601229)、中国銀行(601988)、中信銀行(601998)、中国農業銀行(601288)などの銀行株や、石油メジャーのシノペック(600028)が反落した。半面、家電メーカーの海爾智家(600690)、自動車関連のBYD(002594)、国軒高科(002074)、鄭州宇通客車(600066)、不動産開発の招商局蛇口工業区控股(001979)などが上昇した。

 上海B株指数は0.41%安の228.49ポイント、深センB株指数は1.44%安の1040.51ポイント。


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