香港株サマリー(10日)

市場概況
6日ぶりに反発も上値重い、アリババ集団などに買い

 10日の香港株式市場で、ハンセン指数は6営業日ぶりに反発。終値は前日比0.22%高の17234.09ポイントだった。中国企業指数は0.39%高の6026.34ポイント。メインボードの売買代金は概算で1073億9000万HKドルだった。

 ハンセン指数は米株高の流れを引き継ぎ高く寄り付いた後、序盤はマイナス圏に沈む場面もあったが、その後はプラス圏でもみ合った。前日まで5営業日続落し、8月15日以来、およそ3週間ぶりの安値圏で推移しているとあって、自律反発を狙った買いが相場を支えた。もっとも、米連邦公開市場委員会(FOMC)での利下げ幅を巡って注目される8月の米消費者物価指数(CPI)の発表を11日に控えているほか、週末に中国の8月の主要経済指標が発表される。様子見気分が漂うなか、上値は重かった。

 ハンセン指数構成銘柄では、10日付で本土市場と香港市場を結ぶ「港股通(香港コネクト・サウスバウンド:南向き取引)」の対象に加わったネット通販大手のアリババ集団(09988)が4%超高。新興自動車メーカーの理想汽車(02015)、香港・中環(セントラル)に新コンセプト店舗をオープンした宝飾品大手の周大福珠宝(01929)、前引け後に親会社による買い増し計画を発表したマカオカジノのサンズ・チャイナ(01928)も大幅高。半面、新薬開発の受託会社、無錫薬明康徳新薬開発(02359)が10%超安と急落し、同系列の薬明生物技術(02269)が約4%安。米国の政府機関が2社を含む中国バイオ企業の製品やサービスを調達することを禁じるバイオセキュア法案が9日夜、米下院で可決したことを受けて売りが膨らんだ。本土系不動産株の華潤置地(01109)、龍湖集団(00960)、中国海外発展(00688)、太陽光パネル用ガラスの信義光能(00968)なども下げが目立った。

 ハイテク銘柄で構成するハンセンテック指数は0.41%高の3450.73ポイントと反発。電気自動車メーカーの蔚来集団(09866)が約10%高と大幅に続伸した。半面、京東健康(06618)、華虹半導体(01347)、海爾智家(06690)、金蝶国際ソフト(00268)が下落率上位だった。


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