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業績低迷が続く日産自動車は24日、2025年3月期連結決算の純損益見通しを7千億~7500億円の赤字に下方修正した。赤字額は00年3月期の6844億円を上回り、過去最大。販売不振により日本や北米、欧州などの生産設備の価値を低く見直す「減損損失」と呼ばれる会計処理を迫られた。経営再建のためのリストラ費用の計上も響いた。従来予想は800億円の赤字だった。
同日発表した25年3月期の世界生産台数は前期比10・1%減の304万8717台だった。減損損失額は5千億円以上としている。リストラ費用は600億円以上を見込む。米国とタイで人員削減する際の退職金や、生産台数の減少で部品メーカーなどに生じる損失を穴埋めする費用などを反映する。
日産は米国でハイブリッド車など市場のニーズにあった車造りができておらず、従来強みを持っていた電気自動車も中国の新興メーカーとの競争激化を背景に苦戦を強いられている。規模拡大による効果を見込んだホンダとの経営統合も2月に破談となり、危機的な経営状況が続いている。
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