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日米関税交渉で、政府が米国産のコメの輸入を増やす方向で検討していることが22日、分かった。年約77万トンを非関税で輸入する既存のミニマムアクセス(最低輸入量)の制度内で、実質的に米国向けの枠を設定する案が浮上している。枠は6万トン程度とする案が軸となる。国内のコメ価格が高騰する中、割安な輸入米を求める消費者の声も考慮し、トランプ米政権の市場開放要求に譲歩する必要があると判断した。米政権が牛肉やジャガイモに高い関心を示していることも判明した。
政府関係者が明らかにした。6万トンは2024年の国内収穫量679万トンの1%弱に当たる。15年に交渉が妥結した環太平洋連携協定(TPP)には、約77万トンの最低輸入量のうち6万トンを実質的に米国からの輸入枠とすることが盛り込まれた。しかし、第1次トランプ政権がTPPから離脱したため、協定から削除された。今回の日米関税交渉で浮上した6万トンの案は、TPPが参考になっているとみられる。
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