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農林水産省は21日、4月7~13日に全国のスーパーで販売されたコメ5キロ当たりの平均価格が、前年同期比2倍超の4217円だったと発表した。金額にして2139円高い。前週との比較でも3円高く、15週連続の値上がり。値下がりを狙った政府備蓄米は3月30日時点で初回放出分の0・3%しか行き渡っておらず、まだ目立った効果が見られない。
備蓄米はこれまで2回の入札で計21万2千トンを放出。うち初回の14万2千トンは3月下旬から一部の店頭に並び始めた。ただ農水省によると、3月30日時点での備蓄米の流通は首都圏や関西などの都市部が中心だった。転売で利益を得ることを防ぐため、農水省が卸売業者間の取引を規制したことが影響した。
大手のコメ卸業者によると、自社の精米施設や流通ルートがない地域では通常、卸の同業者に販売を委託する。備蓄米の場合、こうした取引ができず流通先が限られた。業界団体の要望を受け、農水省は3回目の入札を前に規制を緩和。今後は備蓄米の流通量が増えて全体の価格を引き下げる可能性がある。
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