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中国政府は10日、米国からの全輸入品に対する84%の追加関税を発動した。トランプ米政権が9日発動した「相互関税」への報復措置。当初34%を予定していたが、米国が税率を引き上げたため9日夜に同等の84%に変更した。応酬が一段と激化し、米中経済の本格的なデカップリング(切り離し)が現実味を増してきた。
中国政府は報復強化の理由について「米国は過ちの上に過ちを重ね、中国の正当な利益を著しく損ねている」ためだと説明している。
中国は他にも複数の対抗措置を公表している。ジスプロシウムなど7種類のレアアース(希土類)を輸出規制の対象に加えたほか、世界貿易機関(WTO)に米国を提訴。米化学大手デュポンの中国法人を独禁法違反の疑いで調査することも決めた。
米国は2、3月に中国からの全輸入品に対する計20%の追加関税を発動。これに対し中国は最大15%の報復関税を発動したが、品目は液化天然ガス(LNG)や農産物など一部に限っていた。(共同)
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