日鉄の買収計画に懸念表明

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 【デトロイト共同】トランプ米大統領は9日、ホワイトハウスで記者団の取材に「USスチールは日本に渡ってほしくない」と述べ、日本製鉄による買収計画に懸念を表明した。トランプ氏は7日、前政権が禁止した買収計画を改めて審査するよう米当局に命じ、交渉前進への期待が生まれたが、依然として慎重姿勢であることを示した。

 トランプ氏は「USスチールは長い間、世界ナンバーワンの企業だった。非常に特別な会社だ」と従来の主張を繰り返した。自身の政権下で、USスチールには受注が殺到しているとし「金を掘り当てたような状況だ。彼らが資金を必要としているか分からない」との持論も展開した。

 トランプ氏は7日の大統領覚書で、対米外国投資委員会(CFIUS)に買収計画の再審査を命じた。CFIUSは国家安全保障上の観点から日鉄の提案内容を審査して45日以内に報告し、トランプ氏はさらなる措置を講じるのが適切かどうか判断する材料とする。覚書では「日鉄側に安保上の懸念に対応する十分な機会を与える」と説明している。


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