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政府は9日、高騰するコメ価格を安定させるため、新米が出回り始める前の7月まで毎月、備蓄米を放出することを決めた。4月下旬に10万トンの入札を行い、5月以降の放出規模は市場状況などを見て判断する。既に2回にわたって計21万2千トンの備蓄米放出を進めているが、コメ価格の上昇は収まっていない。石破茂首相が官邸で江藤拓農相と会談し、さらなる対応を指示した。
江藤氏は会談後、記者団に「コメが足りない状況を備蓄米の放出で解消する」と述べた。今後、流通業者に対し価格高騰の抑制に向けた取り組みを要請する。
政府はコメの流通停滞の解消と価格安定を狙い、備蓄米を放出すると2月に決定。3月下旬から一部がスーパーの店頭に並び始めている。農林水産省によると、3月24~30日に販売されたコメ5キロ当たりの平均価格は13週連続で値上がりし、4206円だった。前年同期と比べて2倍超の水準となっている。
首相は4月1日の記者会見で、物価高対策の一環としてコメ価格の動向を注視すると表明。備蓄米追加放出に意欲を示していた。
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