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2024年の2人以上世帯のコメ購入量は60・20キロで、前年から3・55キロ(6・3%)増加したことが総務省の家計調査の分析で22日分かった。購入量がプラスとなったのは新型コロナウイルス流行で巣ごもり需要のあった20年以来4年ぶりだ。価格が高騰する中でもコメへの支出は数量ベースで拡大し、品薄への不安感が消費者を駆り立てている可能性がある。
流通関係者は「米価が上がりすぎれば消費者のコメ離れが進む」と懸念。一方で生活必需品のコメへの支出は減らしようがないとの見方もあり、今後の消費の動向が注目される。
月別の購入量を比較すると、24年7月まではおおむね前年並みで推移した。店頭で品不足になった「令和の米騒動」の始まった8月に前年同月比29%増と大幅に伸びた。価格上昇が明確になった9月以降も11月まで前年を上回るペースが続き、12月は微減だった。
ニッセイ基礎研究所の久我尚子上席研究員は、価格が上がっても購入量が増えた背景に「品不足と価格上昇への消費者の不安感があるのではないか」と分析した。
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