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江藤拓農相は21日の閣議後記者会見で、放出された備蓄米を事業者が備蓄米と表示せずに販売する方針であることに関し、「(価格を)全体として落ち着かせたいということを考えた上での判断だと思う」と述べ理解を示した。
備蓄米を落札した全国農業協同組合連合会(JA全農)は取引先に備蓄米と明記しないで販売するよう求めており、卸売業者などの多くは要請に従う方針だ。
江藤氏は、通常のコメに比べて備蓄米は安い価格で流通するとの見通しを示した上で、表示すると備蓄米から売れてしまうと説明。「一時的に消費者に品物は届くかもしれないが、その消費後は(価格が)また元に戻ってしまう」と話した。
今月中旬に始まった備蓄米放出の効果を評価するため、落札した事業者には販売先や流通量などの報告を求めるという。
また19日に発表したコメの業者間売買の価格を示す「相対取引価格」で2月の全銘柄平均(玄米60キロ当たり)が2万6485円を付けたことについて「相当高い。集荷競争が解消しているとは、とても言えない」との認識を示した。
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