鉄鋼関税でWTOに米を提訴

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 【ジュネーブ共同】世界貿易機関(WTO)は13日、トランプ米政権が12日に発動した鉄鋼とアルミニウムのカナダからの輸入品に対する25%関税について、WTOの貿易ルールに違反するとしてカナダが米国を提訴したと発表した。カナダは13日、米国からの298億カナダドル(約3兆円)相当の輸入品に25%の報復関税も発動し、対抗姿勢を鮮明にしている。

 提訴後は60日間の2国間協議の期間が設けられ、解決できなければ裁判の「一審」に相当する紛争処理小委員会(パネル)の設置を要請できる。

 カナダは5日にも、米国が鉄鋼とアルミに先立ち、エネルギー関連を除く製品に25%の関税を課したことを受け、報復関税で対抗した上でWTOに提訴している。

 鉄鋼、アルミ関税強化については、欧州連合(EU)も米国から輸入する計260億ユーロ(約4兆2千億円)相当の二輪車やウイスキーなどに段階的に関税を課す構えだ。日本は対米輸出に占める鉄鋼やアルミの割合は小さく、関税強化の影響は限定的とみられる。


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