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農林中金は20日、2025年3月期連結決算の純損益が1兆9千億円程度の赤字になると発表した。含み損を抱える外国債券などの処理を進めるためで、奥和登理事長(65)が3月31日付で辞任することも明らかにした。巨額赤字の責任を取る形だ。後任には北林太郎常務執行役員(54)が就く。就任は4月1日付。
26年3月期連結決算の純損益は300億~700億円程度の黒字に転換するとの見通しも示した。
奥氏は東京都内で記者会見し、辞任の理由について「責任を明確化し、後任にたすきを渡したかった」と話した。低利回り債券の売却が進み、今後の黒字化が見込めるようになったことで決断したという。
同席した北林氏は「難局をチャンスと捉え、新しい農林中金をつくる」と強調した。北林氏は総務部長などを歴任し、現在は最高財務責任者も務める。
また農林中金は、市場運用経験の豊富な非常勤の外部理事の登用や専門人材の育成も検討するとした。農林水産省の有識者会議では、理事に運用経験者が少なかったことが赤字要因の一つだとの指摘もあった。
共同通信社提供
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