政府備蓄米、3月下旬から店頭へ

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 江藤拓農相は14日の閣議後記者会見で、政府備蓄米を最大21万トン放出すると公表した。コメ価格の高騰に対処するためで、流通業者を経て3月下旬から4月上旬にスーパーなどの店頭に並ぶ見通しだ。コメ流通の円滑化を目的に備蓄米を活用するのは初めて。主要な業者で不足している集荷量に相当する規模を放出し、流通量を増やして値下がりを狙う。

 江藤氏は最近の米価高騰と流通の停滞は異常な状況だと指摘し、放出で「市場が正常化することを願う」と話した。コメ市場に詳しい専門家は「21万トンという数字のインパクトは大きく、価格は下がるのではないか」と期待した。

 まずは初回分として15万トンを放出する。入札を経て、3月半ばに集荷業者に引き渡す。15万トンは一般的に大手業者が1カ月に取り扱う総量で、確実に消費者に届くよう設定した。2回目以降は流通状況を調査して数量や時期を判断する。

 現在売られている2024年産米を中心とし、23年産米も加える。値崩れを防ぐため、原則1年以内に同量を買い戻すことを条件とする。


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