万博開幕まで2カ月、前売り低迷

ニュース

 大阪・関西万博は開幕まで13日で2カ月となった。前売り入場券の販売が目標の約半数にとどまり、関係者は危機感を募らせる。一向に盛り上がらない機運に加え、参加国からも複雑と指摘される購入や予約の手続きも課題だ。事前予約制を翻し「当日券」を導入するが、起爆剤にはなりそうもない。万博の成否は見通せない状況だ。

 吉村洋文大阪府知事は5日、開幕前の「最後のタイミングだ」と首相官邸で石破茂首相に直談判し、会場で購入できる「当日券」導入を取り付けた。面会後、記者団の取材に応じた吉村氏は前売り券が順調に売れていれば「僕はこの提案をしなかった」と率直に認めた。

 7日には日本国際博覧会協会(万博協会)が、同じ湾岸地区にあるユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)のチケット購入で万博の入場券が1割引きになる販促を発表。人気施設との相乗効果で万博への関心が薄い層や遠距離客を開拓する狙いだ。

 協会は前売りで1400万枚を目標に掲げるが、5日時点で774万枚にとどまる。現状のままだと、万博が赤字に陥る恐れが強まる。


共同通信社提供



 
  共同通信社   

Provided by
共同通信社

東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 万博開幕まで2カ月、前売り低迷