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ホンダと日産自動車は13日、経営統合に向けた合意の撤回を正式に発表した。両社は同日の取締役会で決定。日産の合理化策の遅れや、ホンダによる完全子会社化案に対する日産の反発で、溝が深まった。電気自動車(EV)などでの協業を目指し、日産が筆頭株主である三菱自動車を含む3社の交渉は続ける。米国や中国のEVメーカーの攻勢にさらされる中、大型統合は破談となり、ホンダと日産は生き残りへ新たな提携を模索する。
業績が悪化している日産を巡っては、経営参画を狙う台湾の電子機器受託生産大手、鴻海精密工業の動きも焦点。日産が13日に発表した2025年3月期連結決算の純損益予想は800億円の赤字と苦境は鮮明だ。赤字は4年ぶり。
日産は合理化策の一環として、タイの拠点を含む3工場を閉鎖する方針を表明。タイ以外の閉鎖拠点は示さなかった。昨年11月に打ち出した世界での9千人の人員削減について、生産部門で6500人、管理部門で2500人とするが、地域別の詳細は不明だ。執行役員に当たる幹部を現在の55人から2割削減し、意思決定を迅速化する。
両社トップは同日午後、別々に記者会見した。
共同通信社提供
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