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ホンダが経営統合協議に入った日産自動車に対し、フランス大手ルノーが保有する日産株の着実な取得などを求めていることが16日、分かった。株式が思わぬ第三者に渡り、協議に影響するのを回避する狙いがある。台湾の電子機器受託生産大手、鴻海精密工業が日産株の取得を目指してルノー側に接触しており、この動向が統合を巡る焦点の一つとなっている。
ルノーは2023年、ルノーに有利だった資本関係を対等化することで合意。出資比率を43・4%から15%に引き下げるとし、信託会社に移した日産株の売却を段階的に進めている。日産または日産が指定した第三者が売却先候補として優先的な地位を持つと取り決めており、売却時には日産に買い取りを打診することになっている。
ただホンダは、意図しない形で第三者が日産への影響力を高めることを避けるため、日産に対し自社で取得することを基本に対応するよう求めている。ルノーの日産への出資は直接保有が17・05%、信託会社分が18・66%あり、ホンダはこの信託会社分について対応を促している。
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