三菱UFJ銀行頭取、報酬減額へ

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 三菱UFJ銀行が半沢淳一頭取の月額報酬を3カ月間30%減額する処分を決めたことが16日、分かった。支店の貸金庫から顧客の金塊を盗んだとして元行員の女が逮捕された事件の責任を明確化する。支店の業務を統括する担当役員ら数人も報酬減額処分とする。金融庁に報告した上で同日午後に発表する。

 支店内の防犯カメラを増設したり、映像の解析頻度を高めたりするといった追加の再発防止策もまとめた。元行員が銀行で保管する予備の鍵を悪用していたことから、三菱UFJ銀は先月、合鍵を本部で一括して管理するといった再発防止策に取り組む計画を示していた。

 三菱UFJ銀や警視庁捜査2課によると、2020年4月から約4年半にわたり、東京都内の2支店で貸金庫を利用していた顧客60人以上が被害に遭い、被害額は時価で計十数億円程度に上るとされる。役員とは別に当時の支店長らも処分の対象となるもようだ。

 金融庁は先月16日、銀行法に基づく報告徴求命令を三菱UFJ銀に出しており、今月16日が報告の期限となっていた。


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