基礎収支、4兆円台の赤字

ニュース

 政府が近く公表する国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の中長期試算で、2025年度は4兆円台半ばの赤字と見込むことが14日、分かった。昨年7月の試算では8千億円程度の黒字だったが、石破政権が打ち出した大型経済対策の歳出が膨らみ収支が悪化。黒字予想から一転した。

 試算は詰めの調整を続けており、週内に開く経済財政諮問会議に示す。プライマリーバランスは社会保障や公共事業などの経費を税収などの基本的な収入でどの程度賄えているかの指標で、赤字は借金依存の状態を意味する。02年に目標を設定して以降黒字化はしておらず、達成時期の延期を繰り返してきた。

 政府の経済対策の裏付けとなる24年度補正予算は昨年12月に成立。低所得世帯向け給付金や半導体産業の支援などを盛り込んだ歳出総額は13兆9433億円に達した。実際の執行は25年度になる事業も含まれる。

 政府が昨年6月に閣議決定した骨太方針では、新型コロナの流行一服などを踏まえ「歳出構造を平時に戻す」と記載。ただ実際には24年度の補正予算規模は23年度を上回った。


共同通信社提供



 
  共同通信社   

Provided by
共同通信社

東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » 基礎収支、4兆円台の赤字