長期金利、一時1・200%

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 10日の国債市場で、長期金利の指標である新発10年債(377回債、表面利率1・2%)の利回りが上昇し、夜間取引で一時1・200%を付けた。日本相互証券によると、11年5月以来、約13年8カ月ぶりの高水準。トランプ次期米大統領が打ち出す経済政策をにらんだ米長期金利の高止まりが日本国債の取引に波及したほか、日銀の追加利上げ観測も材料視された。

 新発10年債の利回りは終値ベースで昨年12月20日に1・050%だったが、その後に上昇基調が鮮明になった。背景には、トランプ氏の関税強化によって米国で輸入品の価格が上がり、物価上昇圧力が強まるとの観測がある。市場では、FRBの利下げのペースが遅れ、米長期金利は高水準が続くとみられている。

 日米の金利差が縮小しづらくなったことで、外国為替市場では円安ドル高が進んでいる。10日の円相場は1ドル=158円台前半を中心に推移。さらに円相場が下落すれば、日銀は円安に伴う物価高騰を避けるために23、24日に開く金融政策決定会合で利上げを迫られるとの見方も出ている。


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