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家畜伝染病予防法で禁止されている肉製品の国内への持ち込みが16万件を超え、2年連続で過去最多を更新したことが21日、分かった。インバウンド(訪日客)の増加が主な要因とみられる。アフリカ豚熱(ASF)など畜産業界へ打撃となる家畜伝染病のウイルスの流入を防ぐため、農林水産省は警戒を強めている。
農水省動物検疫所によると、今年1月から10月までの持ち込み件数の累計が16万件を超え、昨年1年間の15万2329件を上回った。新型コロナウイルス感染拡大で一時は減ったが、人の流れが活発化し、増加傾向となっている。中国や韓国、ベトナム、フィリピンといった国からの持ち込みが多い。
海外ではアフリカ豚熱や口蹄疫といった病気が発生しており、ハムやソーセージなど加工品を含む畜産物はウイルス混入のリスクがある。畜産物の海外からの持ち込みは現地政府機関が発行する検査証明書が必要となるが、土産や個人の消費目的は取得が難しく、基本的には持ち込むことはできない。
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