セブン&アイ、信用力に悪化懸念

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 セブン&アイ・ホールディングス創業家の同社買収提案を巡り、セブン&アイの財務体質に不安が高まっている。創業家が調達する融資は最終的にセブン&アイが返済を担うとみられ、借金の返済能力である「信用力」悪化に懸念を示す格付け会社が出始めた。買収には9兆円規模の資金が必要ともされる。創業家側は6兆円程度を大手銀行からの融資で賄う観測が出ており、巨額債務による金利負担が重くのしかかる可能性がある。

 創業家側は、セブン&アイを7兆円規模で買収する提案をしたカナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールに対抗し、自社買収(MBO)を画策している。

 企業の信用力などを総合的に評価する米格付け会社S&Pグローバル・レーティングは11月、創業家による買収が実現すれば「セブン&アイの信用力は大きく悪化する可能性が高い」と表明した。日本の格付投資情報センター(R&I)も「経営の先行きに不透明感が増しつつある」として、セブン&アイの格付けの方向性を「ポジティブ」から「安定的」に見直した。


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