サンマ水揚げ昨年比90%増

ニュース

 全国さんま棒受網漁業協同組合(全さんま、東京)は6日、8~10月の全国のサンマ水揚げ量は昨年同期比90%増の2万9344トンだったと発表した。産地市場での卸売価格は全国平均で10キロ当たり4863円と横ばい。近年の深刻な不漁から増加傾向が続くが、担当者は「全盛期に比べて回復しておらず、需要に対して供給量が戻っていないのではないか」としている。

 全さんまによると、日本に近い海域に漁場が形成されており、船が水揚げで往復する回数が増えた。鮮度が保たれるため価格維持にもつながったという。

 漁港別の水揚げ量は、花咲港(北海道)が1万7941トンでトップ。大船渡港(岩手県)3665トン、厚岸港(北海道)2571トン、女川港(宮城県)2127トンと続いた。北海道全体では昨年同期の2倍を超える水揚げ量だった。

 7月に水産庁が公表した2024年度のサンマ来遊量の見通しは昨年並みの低水準となっており、全さんまの大石浩平専務理事は「ここにきてサンマが取れなくなってきている。今後も安定して取れ続けてほしい」と話した。


共同通信社提供



 
  共同通信社   

Provided by
共同通信社

東京を拠点とする日本を代表する総合国際通信社。自らが取材したニュース、共同通信論説委員室で執筆した社説および一部の加盟社が取材したニュースなどを、加盟社である全国の新聞社とNHK、契約社である民間放送局や一部の新聞社、ネット媒体等に配信。


本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。
一覧へ戻る

ホーム » マーケットニュース » サンマ水揚げ昨年比90%増