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2023年のヘルメットの輸入量が前年比約1・9倍の719万個、金額が約1・3倍の142億円となり、いずれも比較可能な1988年以降で最高だったことが大阪税関の調査で分かった。23年4月の改正道交法施行で自転車利用者のヘルメット着用が努力義務となり、需要拡大につながったと分析した。
大阪税関が9月、貿易統計のデータに業界関係者の分析を交えたリポートを公表した。近年の輸入量が月30万個程度で推移した中、23年3月に52万個と急増。5月は113万個に上った。
23年全体の国別では中国が621万個で最多だった。自転車やバイク用、スポーツ向けなど幅広い用途を輸入しているという。米国は輸入量のシェアが0・2%にとどまった一方、オーダーメードなど高級品が多い。輸入額を数量で割った単価は3万円を超え、2千円に満たない中国との差が際立った。
警察庁によると23年までの5年間の自転車事故で、ヘルメットを着用していなかった人の致死率は着用していた人の約1・9倍に上り、啓発を進めている。
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