NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :世界的なシステム障害で幅広い銘柄が売り込まれる(2024年7月22日)

マーケットレポート

先週金曜日(2024年7月19日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):40324.0(-415.0)<-1.02%>
    US100(米国100株価指数):19552.2(-237.0)<-1.20%>
    US500(米国500株価指数):5515.8(-47.2)<-0.85%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

7月19日の米国株主要3指数は、全てが続落しました。

サイバーセキュリティ企業であるクラウドストライク・ホールディングス / CrowdStrike Holdings, Inc.が提供している、セキュリティソフトの障害によって世界各地でシステム障害が発生しました。
その結果、投資家間でリスク回避の姿勢が強まり、幅広い銘柄が売り込まれています。

クラウドストライク・ホールディングス / CrowdStrike Holdings, Inc.は11%強下落しました。
なお、競合のパロ・アルト・ネットワークス / Palo Alto Networks, Inc.は2.2%上昇しています。

また、トランプ前大統領が、台湾が米国の半導体ビジネスを奪った、防衛費を払うべきだと述べたことで、半導体銘柄を押し下げました。

US500の参照先であるS&P500の主要な11セクターでは、エネルギーが最も下げ、ヘルスケアと公益は上昇しました。

個別で見ていくと、エヌビディア / NVIDIA Corporationは下落し、半導体銘柄の下落を主導しました。
フィラデルフィア半導体指数は3.1%下落しています。

動画配信サービスのネットフリックス / Netflix, Inc.は、第3四半期の慎重な見通しが不安視され、1.5%下落しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月22日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2024年7月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、木曜日に続いて続落する長い陰線が立ちました。
平均足は陽連中で、実体が長く下ヒゲがありません。
また200日移動平均線も右肩上がりであるため、大局は上昇トレンドと考えられます。
平均足に支えられて、上昇に回帰する展開も想定されます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを頂点として、下降トレンドが始まっています。
陰連中の平均足に頭を押さえられるような下落の過程で、中期サポートラインを下抜けしました。
その後も下落の勢いは止まらず、安値圏に短期サポートラインを形成して、先週の取引を終えています。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月22日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2024年7月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は続落し、4陰連となりました。
終値ベースで平均足はなんとか陽線を保っているものの、実体がほとんどありません。
ローソク足との位置関係を考えると、下降トレンドの初動である可能性が考えられます。
ただし、200日移動平均線は右肩上がりで、なおかつローソク足より低い位置にあります。

<1時間足チャート分析>

長期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれた価格帯での変動は、下抜けすることで下降トレンドに転じました。
この下落の過程で、中期のレジスタンスライン、サポートラインに挟まれるもみ合いになりましたが、そのたび下抜けして安値を更新しています。
直近では、中期サポートラインに頭を押さえられています。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月22日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2024年7月22日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2024年7月22日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

先週金曜日の日足は、高値圏から3本連続で陰線が出現して平均足を割り込みました。
平均足は陽連中であるものの、実体が短く、下ヒゲが伸びつつあります。
このまま平均足>ローソク足の位置関係が保たれれば、平均足が陰転して下降トレンドに転じるケースも想定されます。

<1時間足チャート分析>

長期レジスタンスラインを天井として下落に転じ、ローソク足が平均足を下方向に抜けることで、平均足は陰転しました。
ほとんどの時間帯で陰連中の平均足に頭を押さえられ、長期サポートラインをブレイクしています。
目先では、中期のレジスタンスラインとサポートライン間でもみ合いになるものの、下抜けして安値を更新しました。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2024年7月22日)の主な米国経済指標

特になし

本日発表予定の経済指標はこちら

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャート
(画像は2024年7月22日8時25分のもの)

S&P500(E-mini)/S&P500の直近1年間のポジション推移です。
買い(Long)、売り(Short)ともに増加し、差し引きすると合計(Net)の売りは前週よりわずかに増加しました。
Open Interest(総取組高)は、前週と大きく変わりませんでした。

CFTC投機筋の株価指数・商品・債券ポジション推移チャートはこちら

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