NY株(米国主要株式市場)見通しとニュース :新規失業保険申請件数増加で追加利上げの必要性が低下(2023年11月17日)

マーケットレポート

昨日(2023年11月16日)の米国主要3指数振り返り

  • 終値:
    US30(米国ウォールストリート株価指数30):34982.5(+8.5)<+0.02%>
    US100(米国100株価指数):15841.6(+54.2)<+0.34%>
    US500(米国500株価指数):4515.7(+14.4)<+0.32%>

※OANDAが提供するダウ工業株30種平均指数を参照にしたCFD「US30」の終値
※OANDA証券が提供するS&P500を参照にしたCFD「US500」の終値
※OANDAが提供するNASDAQ100指数を参照にしたCFD「US100」の終値
※終値はNY時間17時時点のMidです。

11月16日の米国株主要3指数は、揃って小さく反発する展開でした。

この日に発表された新規失業保険申請件数が予想以上に増加し、FRBの追加利上げが不要になる可能性が高まったと市場は解釈しました。
また、10年債利回りが2か月ぶりの低水準になっています。

個別で見ていくと、ネットワーク機器大手のシスコ・システムズ / Cisco Systems, Inc.は、前日終値比で9%下降しました。
機器の供給制約やコロナ禍後の需要減速により、売上高などの下方修正を発表しています。

小売り大手のウォルマート / Walmart Inc.は、直近の決算は好調だったものの、足元の景気鈍化への警戒感から売りが先行し、8%下降しました。

長期金利の低下により、株式の割高感が薄まり、US30が参照するダウ平均の構成銘柄の半数以上は買い優勢だったものの、前述のシスコ・システムズ / Cisco Systems, Inc.とウォルマート / Walmart Inc.の不調がそれを帳消しにしました。

百貨店のメーシーズ / Macy’s, Inc.は、第3四半期売上高が市場の予想を上回り、5.7%上昇しました。

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月17日)のチャートテクニカル分析

【US30(米国ウォールストリート株価指数30)】本日(2023年11月17日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日は下ヒゲがついた陽線となり、これで日足は5連騰となりました。
平均足は陽連中、なおかつ実体が長く、下ヒゲがないため、上昇の勢いが強い形状です。
さらにローソク足が、平均足と200日移動平均線より上にあるため、大局は上昇トレンドと考えられます。
現在滞在している、直近高値を上に抜けていけるかがポイントになりそうです。

<1時間足チャート分析>

高値圏で中期のレジスタンスラインを形成してから、高値、安値のどちらも切り下げています。
また直近の平均足は陰転していますが、ローソク足と何度も交差しており、目先はあまり方向感がないといえそうです。
上下の中期レジスタンスライン、サポートラインのどちらを抜けていくかに注目が集まります。

US30(米国ウォールストリート株価指数30)のリアルタイムレートはこちら

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月17日)のチャートテクニカル分析

【US100(米国100株価指数)】本日(2023年11月17日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の下落に対して、反発する形の陽線で引けました。
平均足は実体が長く、上方向にのみヒゲが伸びる買い圧力の強さを示す形状です。
ローソク足が平均足に先行して上昇しているため、大局は上昇トレンドと考えられます。
右肩上がりの200日移動平均線の上で、価格推移していることも確認できます。

<1時間足チャート分析>

高値圏に中期のレジスタンスラインを形成しながら反落し、ローソク足は平均足を割り込みました。
陰転した平均足に頭を押さえられる展開から、トレンドレス相場に移行、ローソク足と平均足が絡み合っています。
ここからローソク足がどちらの方向に動き出すかに注目です。

US100(米国100株価指数)のリアルタイムレートはこちら

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月17日)のチャートテクニカル分析

【US500(米国500株価指数)】本日(2023年11月17日)のチャートテクニカル分析
(チャートは2023年11月17日7時のもの)

左:日足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Auto_fibonacci」「単純移動平均線(期間200)」を表示
右:1時間足「OANDA_Heikinashi_Smoothed」「OANDA_Support_Resistance」を表示

<日足チャート分析>

前日の日足は、高値圏で小さく反発する陽線となりました。
平均足は陽連中で段階的に実体が長くなっており、また下ヒゲが隠れました。
ローソク足>平均足の位置関係も含め、全体の流れは買い圧力が強いと考えられます。
200日移動平均線が右肩上がりで、その上で価格推移していることも確認できます。

<1時間足チャート分析>

高値圏でもみ合い、ローソク足と平均足が何度か交差しています。
直近ではローソク足が平均足を上に抜けて、平均足も陽転しているものの、明確な方向感は定まっていないと考えられます。
上下に中期のレジスタンスライン、サポートラインがあるため、どちらを試していくかがポイントになりそうです。

US500(米国500株価指数)のリアルタイムレートはこちら

テクニカル分析チャートで使っているオリジナルインジケーター
OANDA_Heikinashi_Smoothedはこちら
OANDA_Support_Resistanceはこちら
OANDA_Auto_fibonacciはこちら
その他オリジナルインジケーターライブラリはこちら

本日(2023年11月17日)の主な米国経済指標

11月17日(金)22:30(米国)10月住宅着工件数(前月比、年率換算件数)
11月17日(金)22:30(米国)10月建設許可件数(前月比、年率換算件数)

本日発表予定の経済指標はこちら

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