USD(米ドル)とは|意味・特徴・よくある質問を解説
USDとは、アメリカ合衆国の通貨である米ドルの通貨コードです。
米ドルの通貨別取引量は世界第一位であり、基軸通貨や国際決済通貨として位置付けられています。
本記事では、USDの意味や特徴、よくある質問を詳しく解説します。
USD/JPY(米ドル/日本円)のチャートをすぐに確認したい方は、こちらをクリックしてください。
目次
- 1.USD(米ドル)とは
- 2.USD(米ドル)の特徴
- 3.USD/JPY(米ドル/日本円)の推移
- 4.OANDA証券で取引できるUSD(米ドル)関連の通貨ペア
- 5.USD(米ドル)に関するOANDA証券の役立つツール
- 6.USD(米ドル)に関するQ&A
- 7.USD/JPY(米ドル/日本円)のリアルタイムチャート
- 8.【まとめ】USD(米ドル)とは|意味・特徴・よくある質問を解説
USD(米ドル)とは
まず、USD(米ドル)の基本的な意味、通貨の単位や歴史から詳しく解説します。
- ・意味
- ・単位
- ・歴史
意味
USDは「United States dollar」の略で、アメリカ合衆国の通貨である米ドルの通貨コードです。
通貨コード(ISO4217)は国際標準化機構(ISO)が発行する国際規格で、各国の通貨はアルファベット3文字で表されます(原則的に、最初の2文字は国名コード、最後の1文字は通貨名称で構成)。
世界一の経済大国である米国の通貨「米ドル」は、世界で最も流通しており、基軸通貨や国際決済通貨として利用されています。
米国の中央銀行にあたる連邦準備制度理事会(FRB)が発行しています。
単位
USDの通貨単位は「ドル」であり、記号は「$」と表します。
また、ドルの補助通貨として「セント(¢)」があり、100セントが1ドルに相当します。
歴史
USDは、米国独立後の1792年に正式に採用されました。
当時は英国が世界経済の中心であり、英国の通貨であるGBP(英ボンド)が世界の基軸通貨でした。
しかし、第一次世界大戦により欧州経済が多大な打撃を受けたことなどから、英国の国力は衰退し、その一方で被害の少なかった米国が巨大な生産力を背景に台頭し、世界経済の中心が移りました。
1944年には、米ドルを基軸通貨とするブレトンウッズ体制が構築され、米ドルは基軸通貨として位置付けられました。
その後、中国経済の台頭などにより米ドルの価値が低下することもありましたが、米ドルは今もなお世界で高いシェアを維持しています。
USD(米ドル)の特徴
USD(米ドル)の特徴は、主に以下の通りです。
- ・世界の基軸通貨
- ・国際的な決済通貨
- ・取引量が多く流動性が高い
世界の基軸通貨
基軸通貨とは、国際通貨の中で中心的な地位を占める通貨を意味します。
「通貨の価値が安定していること」「金融体制を守り通せる強い国力を持つ国の通貨であること」などが条件として挙げられ、現在はこれらの条件を満たす米国のUSDが基軸通貨の地位にあります。
また、このような背景から、USDは安全資産に位置付けられています。
「基軸通貨」については、以下の記事で詳しく解説しています。
基軸通貨とは|意味・歴史・よくある質問を解説国際的な決済通貨
USDは、国際市場において最も利用されている決済通貨です。
対米貿易だけでなく、アジアやヨーロッパなど米国を介さない貿易の決済にも利用されており、資本取引においてもドル建てが最も多くなっています。
また、各国の中央銀行の外貨準備高もドル建ての割合が最大です。
取引量が多く流動性が高い
USDは、全世界の通貨別取引量の約44%(BISによる2022年世界外国為替市場調査より)を占めており、流動性の高い通貨です。
通貨ペアの中で最も取引量が多いのはユーロ/米ドルで、次いで米ドル/円が並びます。
「FXの通貨ペア」については、以下の記事で詳しく解説しています。
FXの通貨ペアとは|初心者向けに通貨ペアごとの特徴・選び方などをわかりやすく解説USD/JPY(米ドル/日本円)の推移
USD/JPY(米ドル/日本円)の価格推移を見ていきます。2003年〜2024年のおよそ20年間の期間で、特に大きな変動が起きた出来事として、主に以下の5つが挙げられます。
- ・【2007年~2008年】サブプライムローン問題・リーマンショック
- ・【2012年~2015年】アベノミクス
- ・【2015年】チャイナショック
- ・【2020年】コロナショック
- ・【2022年】ロシアウクライナ問題
出典:TradingView
USD/JPY(米ドル/日本円)の過去の価格推移や今後の見通しを詳しく知りたい方は、以下の記事をクリックしてください。
【2025年】米ドル/円(USD/JPY)予想・今後の見通し|今後1年間の値動きを徹底分析
OANDA証券で取引できるUSD(米ドル)関連の通貨ペア
OANDA証券では、NYサーバー(ベーシックコース・プロコース)と、東京サーバー(裁量プラン・スタンダードプラン)の2種類を提供しています。
各プランのUSD(米ドル)関連通貨ペアの一覧は、以下の通りです。
NYサーバー USD関連・取扱通貨ペア一覧(20種類) (ベーシックコース・プロコース) |
OANDA Japan FX 東京サーバー USD関連・取扱通貨ペア一覧(15種類) (裁量プラン・スタンダードプラン) |
---|---|
米ドル/日本円 | 米ドル/日本円 |
ユーロ/米ドル | ユーロ/米ドル |
英ポンド/米ドル | 豪ドル/米ドル |
NZドル/米ドル | 英ポンド/米ドル |
豪ドル/米ドル | NZドル/米ドル |
米ドル/スイスフラン | 米ドル/スイスフラン |
米ドル/カナダドル | 米ドル/カナダドル |
米ドル/デンマーククローネ | 米ドル/トルコリラ |
米ドル/ノルウェークローネ | 米ドル/南アフリカランド |
米ドル/スウェーデンクローナ | 米ドル/メキシコペソ |
米ドル/中国人民元(オフショア) | 米ドル/シンガポールドル |
米ドル/チェコ・コルナ | 米ドル/中国人民元(オフショア) |
米ドル/香港ドル | 米ドル/デンマーククローネ |
米ドル/ハンガリー・フォリント | 米ドル/ノルウェークローネ |
米ドル/メキシコペソ | 米ドル/スウェーデンクローナ |
米ドル/ポーランドズロチ | ー |
米ドル/シンガポールドル | ー |
米ドル/タイバーツ | ー |
米ドル/トルコリラ | ー |
米ドル/南アフリカランド | ー |
USD(米ドル)に関するOANDA証券の役立つツール
OANDA証券では、USD(米ドル)などの通貨関連の分析に役立つツール(ウィジェット)を提供しています。
以下では、一部のウィジェットを紹介しますが、詳しくは次のページをご覧ください。
OANDAウィジェットここでは、その一部を紹介します。
- ・通貨の強弱チャート
- ・値動き比較チャート
- ・相関性チェックツール
通貨の強弱チャート
通貨の強弱チャートは、主要8通貨の強弱の推移をチャート(グラフ)で比較できるツールです。
通貨の強弱を判定するこのツールは、本日の通貨の強弱のほか、日足のデータを用いて中長期の強弱をチェックすることも可能です。
また、通貨単体のランキング形式になっており、強弱が一目でわかります。
値動き比較チャート
値動き比較チャ-トは、通貨ペア毎の「デイリー」「年間」のFX市場の価格の推移をチャートで比較することができるツールです。
種類は、「FX」「株価指数」「商品」の3種類から選択できます。
以下は、FXでUSD/JPY(米ドル/日本円)のデイリーを表示した値動き比較チャートです。
選択した通貨ペアの5分足の終値の推移を日別に表示でき、最大で過去5日間の5分足の値動きと本日の値動きを比較することができます。
また、上タブを「年間」に切り替えれば、1年間の日足の終値を時系列で表示し、最大で10年間の過去の値動きと今年の値動きを比較することもできます。
相関性チェックツール
相関性チェックツールは、銘柄同士の値動きの相関性をチェックすることができるツールです。
「相関性ヒートマップ」と「相関性マトリクス」の2つの表示方法で各銘柄間の相関性をチェックできます。
相関性ヒートマップは、次の図のように1つの銘柄に対する他の銘柄の短期から長期までの相関性を一目で確認可能です。
また、相関性マトリクスでは、指定した期間(会員ステータスがSilver以上の方はログインすると選択可)における各銘柄同士の相関性をマトリクス表示し、一度に確認することができます。
「相関性チェックツールの使い方」については、以下の記事で詳しく解説しています。
相関性チェックツールの使い方USD(米ドル)に関するQ&A
USD(米ドル)に関するよくある質問に回答します。
- ・USD(米ドル)は日本円でいくらですか?
- ・USD(米ドル)のリアルタイムチャートはどこで見られますか?
- ・USD(米ドル)を使う国はどこですか?
- ・USD(米ドル)の主な変動要因は何ですか?
USD(米ドル)は日本円でいくらですか?
USD(米ドル)の対円レートは下のコンバーター(通貨換算)で確認いただけます。
為替レートは常に変動するため、換金などの際にはリアルタイムレートの確認が推奨されます。
USD(米ドル)とJPY(日本円)の為替コンバーター(通貨換算)
USD(米ドル)のリアルタイムチャートはどこで見られますか?
USD(米ドル)のリアルタイムチャートは、以下のリンクよりご覧いただけます。
USD/JPY(米ドル/日本円)のリアルタイムチャート
また、「世界の外国為替リアルタイムレート(自動更新)」はこちらのリンクよりご覧いただけます。
USD(米ドル)を使う国はどこですか?
USD(米ドル)はアメリカ合衆国だけでなく、南米や中米諸国などでも使用されています。
USDが使用される国の例 |
---|
ミクロネシア連邦 |
プエルトリコ |
パラオ |
マーシャル諸島 |
エクアドル |
USD(米ドル)の主な変動要因は何ですか?
USD(米ドル)は、さまざまな要因によって変動します。
代表的な要因としては、FRBによる金融政策や経済指標(GDP・雇用統計・ISM製造業景況指数など)が挙げられます。
また、値動きの特徴として米国債利回りと連動する場合や、金価格の値動きと逆相関の傾向などがあります。
「米国の経済指標一覧」については、こちらから確認できます。
USD/JPY(米ドル/日本円)のリアルタイムチャート
チャートの時間軸を選択可能です(5分足、15分足、1時間足、4時間足、日足)。
また、チャートにカーソルを合わせると、ローソク足の四本値が表示されます。
- ※スプレッドは東京サーバーコースにある通貨/銘柄はTY3のものを表示しています。それ以外はNY4のものを表示しています。
【まとめ】USD(米ドル)とは|意味・特徴・よくある質問を解説
USDは、アメリカ合衆国の通貨である米ドルの通貨コードです。
通貨の安定性の高さや米国の高い経済力により、世界の基軸通貨や国際決済通貨として地位を確立しています。
USDの取引量は世界第一位で、通貨ペアの取引量ランキングはEUR/USD(ユーロ/米ドル)、USD/JPY(米ドル/円)の順に並びます。
OANDA証券では、68種類の通貨ペアが取引可能です。
USDを含めたFX取引の基礎的な用語や、FX初心者の方が取引を行う上で役立つポイントは、以下のコンテンツでわかりやすく解説しています。
OANDA証券での取引に興味をお持ちいただけた方は、以下のボタンから口座開設をご検討ください。
FX初心者にオススメのコンテンツ

これからFXを始める初心者の方向けに、豊富なコンテンツを提供しています。コンテンツを読み進めていくことで、初心者の方でもFXをスムーズに始めることが可能です。またOANDAの口座保有者だけが使えるOANDAオリジナルインジケーターも提供しています。是非OANDAの口座開設をご検討ください。
本ホームページに掲載されている事項は、投資判断の参考となる情報の提供を目的としたものであり、投資の勧誘を目的としたものではありません。投資方針、投資タイミング等は、ご自身の責任において判断してください。本サービスの情報に基づいて行った取引のいかなる損失についても、当社は一切の責を負いかねますのでご了承ください。また、当社は、当該情報の正確性および完全性を保証または約束するものでなく、今後、予告なしに内容を変更または廃止する場合があります。なお、当該情報の欠落・誤謬等につきましてもその責を負いかねますのでご了承ください。