ティック(Tick)とは|FX取引での意味や特徴・活用方法などを解説
ティック(Tick)とは、FX会社が配信する為替レート一つ一つの値を指します。
ティックの値をつなぎ合わせたものは、ティックチャートと呼ばれます。
ティックチャートは時間軸が最も短いチャートで、主にスキャルピングで使用される場合があります。
ティック(Tick)とは
FXにおいて、配信された為替レート一つ一つをティックといいます。
英単語のティック(tick)は、時を刻むチクタクという音を意味し、FXに限らずゲームや音楽の世界でも用いられています。
- ・意味
- ・特徴
意味
ティック(Tick)とはFX会社から配信される為替レート一つ一つを指し、ティックをつなぎ合わせたチャートをティックチャートと呼びます。
ティックの配信方法は、FX会社によって異なります。
一定の間隔で配信
特定の間隔を設けて、定期的に為替レートを配信する方法です。
配信頻度が高ければ高いほど、為替レートの動きがスムーズになります。
随時配信
特定の間隔を設定せず、為替レートを随時配信する方法です。
為替レート変動が大きい場合には更新頻度が高く、値動きが乏しい場合には更新頻度が低くなります。
OANDA証券のMT4やMT5では、ティックを随時配信しています。
特徴
為替レートを随時配信するタイプのティックチャートでは、あらかじめ指定した回数だけティックが配信されるとチャートが進みます。
特定の時間でなく、ティック回数に基づくことが特徴です。
ティック回数が多い場合にはチャートが頻繁に更新され、ティック回数が少ない場合にはチャートの更新も少なくなります。
下のティックチャートでは、為替レートが配信されるたびにチャートが進んでおり、1本の線で表示されています。
出典:MT4
1分足や5分足といったローソク足チャートとは異なる独特な値動きを示すため、スキャルピングなどの短期トレーダーに人気だといわれています。
ティック(Tick)の活用方法
ティックを活用した相場分析方法は、主に2つあります。
1つはティックチャートを用いる方法、そしてもう1つは出来高の代わりにティックボリュームを使う方法です。
ティックチャート
ティックチャートとは、ティックを使って表示したチャートを指します。
ティックチャートを使うにあたって、ローソク足更新のティック回数を何回に設定するかが重要です。
一般的には、70回で更新する70ティックチャートが有名です。
移動平均線などを使って短期的なトレンドを把握したり、値幅の狭いレンジ相場から新たなトレンド発生のタイミングを狙ったり、さまざまな分析ができます。出典:MT4
OANDA証券で無料で提供されているMT4用のティックチャートでは、1つの足の完成までの時間も表示されるため、その時間から相場の状況を判断することも可能です。
ティックボリューム
ティックボリュームを使うと、疑似的な出来高分析が可能になります。
FXでは株式市場のような取引所が存在せず、出来高の把握が困難です。
そこで、出来高の代わりにティックボリュームを使用します。
ティックボリュームとは、ティックの回数を棒グラフで示したもので、ティックボリュームが増えると出来高が増加していると判断します。
出典:MT5
ティック(Tick)の設定方法
ティックチャートやティックボリュームは、MT4やMT5で表示可能です。ここでは、PC版・iPhone版・Android版の設定方法について解説します。
- ・PC版
- ・iPhone版
- ・Android版
PC版
ティックチャートを表示するには、画面左上の「表示」から「気配値表示」を選択し、チャート表示したい通貨ペアをクリックしてから、下部のタブにある「ティック」をクリックします。
出典:MT5
MT5ではティックボリュームも表示可能で、チャート画面で右クリックし「ティックボリューム」を選択することで表示できます。
出典:MT5
MT5(PC版)のティックボリュームの表示切替については「こちらの動画」で詳しく解説しています。
iPhone版
iPhone版MT5でもティックボリュームを表示可能です。
詳しくは「iPhone版MT5でチャートにティックボリュームを表示する方法」の記事で解説しています。
Android版
Android版MT5でもティックボリュームを表示可能です。
詳しくは「Android版MT5でチャートにティックボリュームを表示する方法」の記事で解説しています。
【まとめ】ティック(Tick)とは|FX取引での意味や特徴・活用方法などを解説
FXでの配信レート一つ一つをティックといい、ティックをつなげて作ったチャートをティックチャートと呼びます。
ティック回数に基づいて更新されるティックチャートは、通常のチャートと挙動が異なり、スキャルピングなど短期トレーダーに多く利用されているといわれます。
MT4やMT5などではティックチャートを表示することができ、さまざまな方法でトレードに活用可能です。
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